内容説明
同性愛は人類の歴史と同じくらい古い。「精液授与の行為」「家の贅沢品としての快楽の子」「美少年奴隷」「ペニスを癒す“稚魚”の少年」「男色処罰法」「容貌の劣るものを嫌った“童貞王”」「少年売春宿」「混ざり合うSMとBL」「男性同士の天使愛」「僧侶と稚児」「江戸時代の陰間」etc.世界中から集めたボーイズラブ仰天エピソードの数々!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
139
桐生さんの大全シリーズだが、ボーイズラブなんてタイトルに入れてることに読めば読むほど違和感あった。西洋編は古代ローマやギリシャ、日本編では飛鳥の時代に遡って現代までの男同士の色恋、交わりを数々の参考文献を元に綴られており興味深く読んだ。がしかし僧侶の男色や武将たちの衆道と少年愛や同性愛をごちゃ混ぜにされた挙句、女装までも「ボーイズラブ」で括られてることに「それ根っこがまるで違うから!」と反論したい気分でいっぱいになった。ただ数多の芸術家や作家、詩人達の作品の裏にあった男同士の恋愛エピソードは面白く読めた。2014/05/09
なつ
29
ボーイズラブねぇ、ちょっと題名に疑問が。『世界禁断愛大全』とともに購入。そちらと重複する内容もあるけど同性愛史としても興味深く読めました。相変わらずドロドロしてて重い。いろいろ難しい時代ですね。「大全」の割に西洋の内容に偏ってるのが残念。もっと日本のことを書いてもよかったかも。2019/12/24
mari
14
おもにヨーロッパの歴史に登場する有名人たちの男色のいろいろ。西洋史にほとんど興味のない私には活字を見るだけのようなモノだった。まぁ少しは日本も出てきたけども。。。桐生さんの大全だから期待していたけれど、ハズレのようでした。2015/06/01
olivegreen
12
この内容でタイトルにBLと入れる必要性を全く感じない。古代から近代まで歴史上人物の同性愛エピソードを見渡すにはちょうどいい。けど、参考文献の扱いが雑すぎてもったいない。ここから興味を持ってより掘り下げたい人には、文中に引用元があってもいいくらい。個人的に興味を持った人はジャン・ジュネ。近代ヨーロッパの文化人たちの交流と私生活はかなり面白い。2014/04/29
LUNE MER
10
同性愛者として知られる古来からの著名人のエピソードのアソート。お目当てはプルーストのエピソード。紫式部日記を読むことでより源氏物語を理解できるように、プルーストの人生を知ることで「失われた時を求めて」をより楽しめそう。同作中の登場人物のモデルと思われる恋人(片想いの相手?)の他、プルーストと同時代の著名人ということでシャルリュスのモデル(プルースト本人は建前としては否定していた)モンテスキウ伯爵など。とりあえずプルーストのページがトップクラスに多かった(笑)2020/03/06




