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内容説明
就活生の最大の恐怖「ブラック企業」。大量採用した正社員をきわめて劣悪な条件で働かせ、うつ病から離職へ追いこみ、平然と「使い捨て」にする企業がそれ。誰もが知る大手衣料量販店や大手家電メーカーの新入社員集団離職など豊富な実例を元に、「ブラック企業の見分け方」「入ってしまった後の対処法」を指南。社会の側の解決策まで視野に入れた、決定的な1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
278
ちょっと違和感を感じる部分としては、ブラック企業=若者の問題となっている点。現在では、30代後半以上からの転職でブラック企業に食いつぶされるケースもかなりの数あると思うのだがどうだろうか。雇用者側のつぶしがきかなくなっている分、こちらの方が悪質であり、事情も少し変化すると思う。結局、新卒の段階で環境の良い企業での仕事を経験しても、終身雇用が崩壊している中で、どこかのタイミングで転職。そのタイミングが遅く、辿り着いた先がブラック企業であった…。こういう未来もありありと想定出来るだけに、偏った見方が気になる。2016/11/10
mitei
144
とても衝撃を受けた。ちょっと自分ももっと本書の言う戦略的思考を持てるようになりたい。2012/11/24
またおやぢ
74
企業は営利団体である。自らの利益を第一義に考え活動するのことがそもそもの成り立ちであり、活動を円滑に行うべく世の中を俯瞰し、活動を最大化すべく自らの社会における存在意義を探り、価値見いだし、人材を含めた資産を活用するものである。ブラック企業と呼ばれている企業を悪とするならば、その企業を成り立たせているものは何か?について、筆者は深く言及すべきであろう。
佐島楓
66
なぜブラック企業なるものが出現してしまったのか、その理由を知りたくて読む。だいぶ情報が整理された。日本型雇用の弱点と、日本人の美徳とされてきた資質を巧妙に利用する。社会構造をも破壊しかねない大変な問題である。2016/01/07
kinkin
62
少子高齢化が進む現代において、就活する側と雇用する側のミスマッチや 社員の使い捨て、仕事の無理な押しつけ、長期の残業etc、ブラック企業の6文字で済まされない数多くの問題を含んでいる。国全体としても真剣に 取り組んで行かなければ今後の社会は、いっそう歪さを増すと感じた。2013/07/25