日本の危機管理は、ここが甘い - 歴史から考える

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日本の危機管理は、ここが甘い - 歴史から考える

  • 著者名:上念司
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 光文社(2012/12発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334037154
  • NDC分類:369.3

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内容説明

本書は、日本が「まさか」の時に「想定外」を連発するような危機管理を卒業し、リアルで生々しい危機管理に目覚めることを企図して書かれた。そのために必要なことは? 日本は、経済最大の足かせとなるデフレになぜ陥ったのか。デフレが長期化しているのはなぜか。その「背後の物語」から浮かび上がってきたものとは? 歴史をひもときながら、日本人が「甘えの構造」と決別するためのフレームワークを実例から学ぶ。

目次

序章 「おかしなこと」をする人たち
第1章 重いツケ(日本は、いつ進路を誤ったのか 権力闘争というドグマの申し子)
第2章 政治と経済の「素朴理論」を検証する(政治思想の素朴理論は、時として悲劇を生む 経済の素朴理論は、時として自らの首を絞める)
第3章 プロパガンダを見破れ!(対日工作員の告白 世論は作れる)
第4章 「偶然の動き」を読む(騙しのテクニック 戦争、中国共産党、そして日本)
終章 「背後にある物語」―危機管理の心得

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mazda

22
初めのうちはちょっと読みつかれたけど、後になると真っ当な意見が書かれていることに安心して読み進めた。デフレ下で増税すると税収が減るとか、国家破綻は固定相場の国でない日本では論理的にあり得ないとか、ちょっと読めば当たり前のことが書かれている。結論と原因をひっくり返して国民をあおる人たちには十分に注意する必要があることも書かれているので、面白かった。2013/11/23

thee birdmen

21
何得、誰得。なるほど上念先生。なんとなくルーティンで仕事に疲れてボーッとやっつけで毎日しのいでいたら、自然と思考停止して無意識のお上性善説。反省しなきゃいけませんね。バカにならないように気をつけないと。2019/04/04

ラウリスタ~

15
一ページ目から日本経済低迷の原因は中国共産党の陰謀!って始まって、そっち系かよと思わせておいて、この世にはびこるあらゆる「世論、意見」というものが、それ以前の「素朴理論」という、9割のバカと1割のスパイによって作られたものだと説明し、「陰謀論だ」という言葉自体も思考停止を呼ぶことに注意喚起する。個々の商品の値段(企業レベル)とは全く関係ないデフレ。日銀が金を刷ればいいだけというあまりにも簡単な解決策。この本は陰謀論と素朴理論信者ばかりの日本で、あたかも陰謀論のように語り始めることで、目的へと近づく高等テク2018/01/10

あんさん

11
ブックオフでタイトルだけ見て購入。よく確認しなかったが、著者はいわゆるリフレ派の人だった。2012年10月著。第二次大戦前後のスパイやプロパガンダの事例を数々紹介した後で、「デフレ不況はバカな日銀の金融政策や財務省主導の消費税増税が原因なので、貨幣供給量を増やせば解決する。プロパガンダにだまされるな」と強く主張する。しかしながら、その後そのとおりの政策がとられた10年が経過して、この現状を考えると・・・2023/03/02

ちくわん

10
2012年11月の本。「デフレ」の人。タイトルからイメージする内容とのギャップが著しいが、分かりやす説明だ。内容が内容だけに反対意見も相当多そうだが、もう少し読んでみたい作家だ。メモした新ネタは膨大。そうした観点で眺めても面白い。2019/11/16

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