内容説明
彼が死んだのは、暖かい春の陽射しが射し込む、穏やかな朝だった。十年と八ヶ月一緒に暮らしたというのに、それはとてもあっけないお別れだった…ぎじゅ太が死んでからというもの、僕は毎日を呆然と過ごした。僕の薄い膜の中に入って来れるのはみャ太だけだった…こいつは長生きするだろう。これから先、ずっと長い間可愛がって、二人仲良く暮らして。でもそうはならなかった。独身ライターとその小さな家族の、愛と孤独の物語。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yu
42
実話と知って読み始めたが、初っ端から涙腺崩壊。うっかり夜中に読んで、目を腫らして会社へ行く始末。。。 雨の中、二匹の捨て猫を拾うところから始まる。 ただ、猫との幸せな日々は長く続かない。実話だからこそ、動物と一緒に暮らす、命を預かるということの意味がひしひしと伝わってくる。 「猫の神様」。猫の持つ不思議な力について、昔母親がよく言っていたことを思い出した。 それにしても、みャ太もぎじゅ太も可愛すぎるし愛おしすぎる。2012/12/25
TANGO
37
作者が猫と暮らした日々の記録。読むには辛い描写が多いが、途中で止めることなく読了。生きていることは「死」と切り離して考えることは出来ない。けれど、目を背けたり見ないふりをしすぎてはいないか。命を預かるということ、その命をしっかりと見ること。喪うことは辛く悲しいことだけれど、それは傷ではなく、あたたかいものを遺してくれる、ということに救われる想いがした。2017/03/01
このん
25
作者がごみ捨て場の下で拾った、手のひらに乗る程の2匹の仔猫。自宅に連れ帰り、1人と2匹の生活が始まる。とても小さかった猫を育てていくうちに深まる愛情。甘えん坊のぎじゅ太と澄ました感じのみャ太。病弱なぎじゅ太が先に死んでしまい、みャ太も悲惨な闘病生活を送るが、最後まで大切にされてきた猫たち。作者はアルコール依存症だった様だが、約12年程の猫たちとの暮らしの中で改善されていった様だ。作者が愛してやまない猫たちとのかけがえのない日々。泣けた。(3209)2013/02/10
ろくでなし@ぐーたら中
20
60点 孤独な彼だからこそ出会えた二匹。そんな氏だからこそ感じられた「猫の神様」の存在。ペットの死と対峙した時、飼い主はどう向き合うのか。猫の「生」は彼ら所有のモノであり決して猫たちは誰かの為に生きてなどいない。少し冷めた考え方だがこの当たり前の摂理を認める事で哀しみを和らげる事が出来るのかも知れない。いずれ来るその日を遠ざけようと獣医へ通う日々の記録は涙なしには読めない。でも二匹が逝っても彼の胸に傷を残すことなくふわふわとした愛しい記憶だけを残す。そんな記憶を共有できた事が今は悲しくもあり嬉しくもある。2014/07/13
ふ~@豆板醤
17
3。猫とのほのぼの生活日記のようなものを期待していたのに、二匹の飼い猫の闘病記に近い内容だった。体は小さくても強くたくましく病気と戦ういのちの尊さ・儚さ。一緒にいられる時間はあとどれだけなのか・どれだけ充実させてあげられるか..ほのぼのとは違う角度で心に刺さった。2018/10/30
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