内容説明
七福神めぐりが流行る神楽坂で、寿老人役の爺さんが石像に頭をつぶされて亡くなった。近所ではずいぶん嫌われ者の老人だったのだが……。一方、奉行所が10年来追い続ける大泥棒・品川左衛門が久々に姿を現す。贋の恵比寿天から弁財天の口吸いまで、不可思議な事件が相次ぐ。根岸肥前が過ごした不思議な一夜「虫一匹」(書き下ろし余話)を新収録。殺人事件シリーズ第10弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
baba
33
不思議な話しを集める肥前守、以前の不思議を話していると折よく松平定信が登場。今回はすっきり解決したような、しないような。肥前守が思いがけない事を見抜いていた事はさすが、常識にとらわれない柔軟な考え方が凄い。 2016/03/07
baba
30
半年前に読んだのを忘れて読む。不思議な話しを集めている肥前守の推理が鮮やか。しかし、今回は「老いて迷う、迷わぬのは物を考えなくなった証拠、人は死ぬまで迷う。毎日、迷って、途方に暮れて眠るのさ」の言葉が胸に残る。『欠け欠けて月もなくなる夜寒哉 蕪村』秋だなぁ。2016/09/02
Hugo Grove
15
繊細な坂巻の今度の恋は上手くいくのか。2018/01/28
たち
14
坂巻さんとおゆうさんがいい感じになって、本当によかった~。七福神に絡めて泥棒がたくさん出てきて、面白いなと思いました。余話の「虫一匹」は趣向が変わっていて良かったです。こういう話をもっと読みたいな~。2016/05/17
Hugo Grove
12
再読2018/11/25