内容説明
スペインで修道女見習いをしている身寄りのないトニは、いわれのない差別を受け、つらい毎日を送っていた。ついに園丁の服を拝借した彼女は修道院からの脱走を企てるが、途中、紛れこんだ祭りの喧噪のなかで盗人に間違われてしまい、美貌の貴族ルークの手によりなんとか救われる。トニは彼の船でスペインからイギリスへ向かうことになり、身の安全のため、少年のふりのままルークや周囲の人々を欺いた。だが一方で、ルークへの思いは日々膨らんでいくばかりだった。そんなある日、彼らを乗せた船が嵐に巻きこまれてしまい……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きき
1
ちょっと〜いいところで終わっちゃうのね。なんか残念。雰囲気が独特で心地良くてもう少し二人の生活を見ていたかった気がしたなぁ。ヒーロー実は理性的でいい奴なのがツボ2016/05/27
カチ
0
はるか昔に読んだことがあって、再読。瞳の色が黒と金のヒーローのルークは放蕩者を気取りながら独自の美学を語り、自分で言うほど悪い人でもなさそうな、不思議な魅力がある人。ヒロインのトニは年若く世間知らずだが、自分で運命を切り開いていく気概を持つ。この二人が出会い、ひかれあうストーリーが素敵。また言葉の言い回しがどこか詩的だったり、心に残る文章が見られたのも良かった。やっぱりこのお話大好き(^^♪2014/03/25