二見時代小説文庫<br> 蔦屋でござる

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二見時代小説文庫
蔦屋でござる

  • 著者名:井川香四郎
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 二見書房(2013/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784576121413

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内容説明

日本橋油通町の地本問屋「蔦屋」では今日も「狂歌連」の面々が集まっていた。喜多川歌麿、山東京伝、滝沢馬琴、十返舎一九ら、売れっ子の戯作者、浮世絵師らが、江戸一番の出版人・蔦屋重三郎のもと、庶民を苦しめる老中・松平定信の悪政に痛烈な批判を浴びせていたのである。単なる批判にとどまらず彼らは、権力を笠に着て下々を苦しめる奴らは許せぬと、裏始末に及ぶ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

酔拳2

36
蔦屋といえば蔦屋書店。きっと蔦屋重三郎があっての店名なんだろうな。様々な文化人が集ったらしいが、そのメンバーがみなさん仕事人だったら?といった話、喜多川歌麿、十捨舎一九、滝沢馬琴などが、裏で調査しまくる。発想が面白い。そしてあの鬼平を悪役として登場させるとは⁈作者は命がけだな。下手したらデューク東郷に暗殺されるぞ。2019/11/18

onasu

14
著者と作品名に惹かれて。時代エンタメ系作品としての楽しさは味わえ、作品自体にどうこうはないですが、総じて言えばミスマッチでした。2015/10/18

スプリント

12
実在の人物を使った時代小説なのですが、滝沢馬琴や十返舎一九が剣術に優れているというイメージがどうしてもわかず、消化不良な読了感でした。お楽(写楽)の活躍も期待していたほどではなかったのも残念な感じです。2017/02/26

文句有蔵

7
松本賢吾の狐シリーズが記憶に新しいので、登場人物の重なり、またその人物像までが似ている本書は面白く読めた。結局は松本の「狐の穴」と同じ話なのだが、こちらは当代一流のアーティスト版。蔦屋に歌麿、山東京伝、滝沢馬琴に十返舎一九、写楽といったレギュラー陣に加え、鬼平まで友情出演(笑)という豪華絢爛さである。またこの鬼平が池波版を踏襲したのかどうか、「さ、あらむ」と思わせる巧みがあった。しかし。ビリー・ミリガンまで引っ張り出すに至っては唖然呆然のドッチラケ( -_-)調子に乗るのもたいがいにしとかんかい( -_-2015/07/07

ネムコ

7
喜多川歌麿や十返舎一九、山東京伝に、滝沢馬琴‥‥私でも知ってる浮世絵師や戯作者が盛り沢山! その上、それメンバーが世直しの必殺仕事人ばりの活躍をするというのだからびっくり。正義の味方・鬼平が敵役だったり、設定は面白いんだけれど、書き込み不足とオチがイマイチなのが惜しい、と思いました。 2013/06/11

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