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内容説明
明治維新も第二次大戦後の復興も、革命の担い手はいつの時代も、企業でいえば課長クラス、ミドルリーダーだ。日本も今の混迷期を脱するには、ミドルリーダーの踏ん張りが欠かせない。社長も含めて上司はコマとして使い、最大の成果を上げる--。自分がトップのつもりで考え行動するリーダーシップの鍛え方とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuma Usui
26
課長などミドルクラスのリーダーに向けたリーダーシップ論。上からも下からも一次情報を把握しやすいミドルクラスならではの振る舞い方について指南している。「人事評価というのは、評価される側より、評価する側のほうが本質を見抜かれる危険性が高い」「中途半端に優しい上司は、結局、薄情な上司だと思ったほうがいい」などが印象的。成果と能力を混同せず、成果が出たか、能力が伸びたか、の2軸で評価するとの考えは普段の仕事でも参考にできそう。2021/11/18
こばきよ
15
冨山先生の本は結構読んでいるが、毎度の事ながら明確な意志の強さを感じ、紙上を通して上司から熱く語られるという感じで刺激になる。右肩下がりを受け入れ、衰退を成熟と摩り替えている限り絶対に希望を持てる社会は戻ってこないとのこと。特にリーダーを目指しているわけではないですが、ストレス耐性を高める、合理的、論理的に考える訓練、そして、情理から逃げても合理から逃げても務まらない、とにかく逃げないこと。批判ばかりの野党的考えでなく、与党の立場でいかに内側から変えられるかを考えて行動する、などの考えは心に留めたい。2013/04/12
haruka
9
読んで納得するのは簡単だが渦中にいて実行できるかというと。そこまで俯瞰して考えられるか・本当に引き算して良いものだと判断できるか。英霊20万人の話は重たいなぁ。非情さは大事だが冷酷では務まらず、常に結果と対峙して背負っていかなければならない。私だったら辛すぎて眠れなくなりそう。日本のリーダーも今切り捨てるべき人間を選んでるのかな?哀しいけど会社も国も常にタイタニックなのだ。2017/05/27
きむロワイヤル
6
課長クラスのミドルマネージャーのためのリーダー論。明治維新を担ったのは、課長クラスの武士だったことから、トップマネジメントの視点を持つミドルマネージャーの重要性が強く語られている。日本型マネジメントの問題として、情実的判断と決断スピードの遅さを、ミドルマネージメントの強化により変えていかなければ、他国の企業に利益を奪われ、企業存続の危機になると警告している。2013/05/02
Ryota
6
リーダーに不可欠な資質とは、論理的な思考力と合理的な判断力である。情緒に流されてしまうと正しい判断ができない。ただし、コミュニケーションは情に訴えて根気よく。少しずつ空気を変えていく。シーソーが傾き始めると早い。2012/11/16