幻冬舎ルネッサンス新書 食卓の品格

著者名：香川芳子

幻冬舎ルネッサンス（2012/10発売）

• ISBN：9784779060670
• NDC分類：498.5

内容説明

■内容紹介
朝ごはんを食べる人が減ったことで、うつ病、肥満、生活習慣病は増加し、子どもの学力は低下している。さらに、かつて世界で評価された健康食「日本食」が姿を消してしまったことを危惧し、もう一度“食べること”を見直す時期にきていると学長は力説する。創立以来８０年にわたって栄養学の成果を人々の健康のために役立ててきた女子栄養大学が提唱する、正しい食事の仕方。

■著者紹介
香川　芳子（かがわ　よしこ）・著
女子栄養大学学長。医学博士。東京女子医科大学卒業。東京大学大学院医学研究科博士課程、カリフォルニア大学大学院修了。１９６９年に女子栄養大学内に栄養クリニックを開設し、「四群点数法」の食事による生活習慣病の治療にあたる。１９７０年女子栄養大学教授、１９９０年より現職。そのほか厚生省（現・厚生労働省）公衆衛生審議会委員、社団法人日本栄養・食糧学会副会長などを歴任。現在、一般社団法人全国栄養士養成施設協会理事長などを務める。著書に『人生あせることはない―栄養学の母・香川綾九十八年の生涯』（毎日新聞社）、監修に『食品成分表２０１２』（女子栄養大学出版部）、『女子栄養大学のダイエットレシピ　しっかり食べてキレイにやせる』（小社刊）など多数。

香川　靖雄（かがわ　やすお）・協力
女子栄養大学副学長・栄養科学研究所長。医学博士。東京大学医学部医学研究科卒業。聖路加国際病院で日野原重明先生のもとで医学研修。米国コーネル大学生化学分子生物学客員教授。専門は生化学、分子生物学、時間栄養学ほか。著書に『生活習慣病を防ぐ―健康寿命をめざして―』（岩波書店）、『時間栄養学―時計遺伝子と食事のリズム』『香川靖雄教授のやさしい栄養学』（ともに女子栄養大学出版部）など多数。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Chamako]

何年も前に香川芳子さんの文庫本を読んで、当時の本は時代錯誤を感じた。今回の本は、旬な内容で為になった。現代、更に必要とされる栄養の情報が何なのか、新しい研究結果などを知る事が出来て良かった。

2016/12/02

[さやこ]

著者は女子栄養大学の現学長であり同大学院創始者・綾の娘さん。日本の食卓の現状を嘆いている。これまで私は「朝食を食べない子ども→成績が悪い」ではなく、「朝食を用意できない家庭環境にある→成績が悪い」の方程式が正しいと思っていた。でも実際は朝食の有無によって集中力などに大きな差がでるらしい。それなら貧困家庭の子どもは二重のハンディを背負って教室にいるのか。学校給食って有り難い制度なんだな。葉酸も大事!!

2013/02/04

[かんな]

「畑やりた～いっ!!」マンションの窓辺で土への愛を叫ぶΣ(･ﾛ`･;)

2014/01/05

[月夜のウサギ]

ざっと読んだところ、葉酸摂取と時間栄養学、あとは４群点数法かな。とりあえず、朝食を食べて葉酸摂取に気をつけると、ものごと万事うまくいくってさ。働く母は、子供のお腹をとりあえず満たすことが最優先で、バランスだの、葉酸だの、耳が痛い･･･。はい、気をつけます･･･、ってことで。

2013/05/10

[菜カコ]

「時間栄養学」と「葉酸」がキーワード。時間栄養学についてもう少し勉強してみよう。葉酸を毎日400マイクログラム摂取すると、認知症予防に。元々ほうれん草やブロッコリーを良く食べていますが、どれくらい食べれば400マイクログラムの葉酸を摂ったことになるのかな？啓発の意味合いでも、たまに読み返すと良いかもしれない。

2013/05/08