中の人などいない＠ＮＨＫ広報のツイートはなぜユルい？

著者名：日本放送協会

新潮社（2013/04発売）

• ISBN：9784103329510

内容説明

お堅いＮＨＫらしからぬ「だめキャラ」で、公式ならぬ軟式と呼ばれる＠ＮＨＫ＿ＰＲ１号。さかなクンに「さん」を付けなかったと不思議な謝罪をしたかと思えば、緊迫の大震災渦中ゆるツイート続行での炎上に「不寛容とは戦う」と一本気。多くのお叱りを受けながらも、フォロワーを魅了するつぶやきに秘められた真意とは？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[桜もち]

まずは独断でアカウント作っちゃったんだ（笑）NHKで…それは意外。お堅い会社のイメージを変えたいっていうのは分かるな〜広報というより、広聴が大事とは私も最近思う。東日本大震災の時、助けてのツイートが自分に殺到したら…眠れないだろうなあ>_<企業のSNS利用、やってみたいけど難しそう。全部真に受けるような人じゃムリだろう。

2016/06/18

[さゆ]

私にとって、設定はしてはみたものの、何がおもしろいのか、いまいちピンとこないツイッター。私は読メのみんつぶだけで充分だよ、だっておもしろいもん、って思っていたけれど、この人のツイッターをフォローしたくなった。分母が大きくなればなるほど、表現は曖昧で当たり障りのないものにならざるをえない、けれど、そうはなりたくない。っていう意思が、かっこいいなあと思うし、応援したいなあと思った。

2013/03/11

[したっぱ店員]

リプライとかリツイートとかなんも判らない私ですが、アカウントのキャラ設定とかとても興味深く楽しかった。くすくす笑いながら読んでたら、震災時の話でぐっときて涙が・・。攻めの「ゆるツイート」、今更だけどのぞいてみなくちゃ。

2012/11/25

[tomi]

ＮＨＫらしからぬユルさで知られるＮＨＫ広報のツイッターアカウントの「中の人」が書いたツイートの舞台裏。何も分からないまま個人で開始し思考錯誤を繰り返しながらの奮戦が語られ、ボットと会話を続けたり「さかなクンさん」騒動などの失敗談も楽しい。3.11の際は独断での処分覚悟の英断、不謹慎という言葉が飛び交っていたあのとき批判を受けながらもユルいつぶやきを続けた強い信念は立派。

2014/03/12

[れっつ]

いやぁおもしろかった！ツイッターのNHK広報局(@ NHK_PR)、現在は3号さんですが、この本の著者の1号さんの時代にリアルタイムでツイートを見てやり取りしたみたかったです。そもそも1人の職員が、兎に角真面目でお堅いイメージのNHKに、もっと親しみを持ってもらいたくて、組織として許される範囲ギリギリのところで試行錯誤しつつ人間らしさを出し、番宣よりもツイッター民との会話をするアカウントを運営した。相反するリプライを吟味しつつ、寄り添いながら先を見て我を貫く潔さ。画期的な先駆者、1号さんに拍手を送りたい。

2019/01/16