内容説明
強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に電子タグをはりつけられる時代。強化現実眼鏡を通して見た日本は、近隣諸外国民の政治的落書きで満ちていた。現実政府の対応に不満を持つネット民は架空政府を設立、ニートの田中翼は架空防衛軍10万人を指揮する架空防衛大臣となった。就職を迫る幼なじみの七海(ななみ)を気にしつつも遂に迎えた清掃作戦は、リアル世界をも揺るがして……理性的愛国を実践する電脳国防青春SF!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
22
ハヤカワであることと表紙に魅かれて購入した作品。これって3部作なのかー、他のも読めばもっとこの作品を理解できるのだろうか2012/11/17
miroku
20
八紘一宇などと言う右翼ばりのギミックを使いながら、何と熱く、温かい作品を書いてしまうのだ!芝村裕吏、やはり只者ではない。2015/03/25
kk
19
図書館本。近未来の日本。現実と仮想現実の境目の下、人々の悪意を表徴する「電子タグ」が蔓延。その駆除に取り組む「架空軍」の一大作戦がたいへんな騒擾に発展。「架空防衛大臣」であるニートの主人公、果たしてこの事態にどう立ち向かうのでしょうか、ってな展開。目眩くような流れの中、愛国心や正義感の醜い横顔、人々の素朴な善意とヒユーマニティなど、いろんなことを考えさせてくれます。文章的にちょっとだけ読みにくいところも感じましたが、読み応えもあり、読後感も悪くなかったです。2022/12/25
ぺぱごじら
16
今年はこの作家さんの途方もない優しさ(甘いっちゃあ甘いんだけど)に魅力を感じた一年だったなぁと考えながら、2014年の200冊目(笑)。『サマーウォーズ』『ハーモニー』『サイコ・パス』など、近未来舞台の小説はアバターやバーチャル世界が大躍進する時代で、それ故の『間隙』を縫ったお話が多いですね。『だからこんな世界は怖い』とも言えますが、『使い方を間違えなければ素晴らしい世界』とも言えます。八紘一宇、これなんかもそうですね。しかし行方不明のイヌワシの消息をここで見るとは…どんだけ好きなんだよ。2014-2002014/12/17
Tomokazu Kumada
15
平成も終わって15年が経過した日本では、「強化現実技術」によりありとあらゆる場所や人に「電子タグ=悪性タグ」が貼り付けられる時代に。強化現実技術により世界から決定的な差をつけられ沈んだ技術立国日本。強化現実眼鏡を通して見た日本は、近隣諸外国民の悪性タグに満ちた世界、現実政府の対応に不満を持つネット民は架空政府を設立し、架空軍を組織し落書きを消すために活動していた。25歳・引きこもりニートの凄腕プログラマー(兼ハッカー)の架空防衛大臣「田中翼」を主人公に紡がれる清く貧しく理性的な愛国活動と就活と婚活の物語。2012/12/06
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