内容説明
神殺しの鍵をも秘める地下の迷宮で〈濡羽色の騎士〉はこの世の真実を語る。彼の正体は、そしてジグ・ニム・サンナの三人が選んだそれぞれの道は……神と悪魔と人の物語、堂々完結!!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
28
針の上の光。そのタイトルを聞いて、最後まで読んで最初に感じたのは時計の針が進むこと。かちかちと音を立てて、それぞれの生命の時を刻んでいく。普通の人として多分生きて死んでいっただろうジグやサンナ。だけどニムは人とは違う一回り大きな時計を持っている。暗闇だらけの、今生命の時計のどれだけを進んだのかもわからない針。その上をさっと鮮烈な曙光が走った。光を弾いた、時計の針がぱっと頭に浮かびました。友という光。お姫様という光。触れあった、凄まじい引力と偶然の中で。一瞬の交錯は、ただの絶望を届けただけかもしれないけれど2013/02/13
Tomokazu Kumada
6
幼い「ジグ」の心に恐怖という傷を残した<濡羽色の騎士>、「サンナ」をさらいジグに「アドノワーズで待つ」との言葉を残して姿を消した前巻。騎士の後を追う、「ジグ」と「ニム」・「セルヴェル」と「エピタフ」の4人。アドノワーズの迷宮に突入し、「サンナ」と再会するも<濡羽色の騎士>から語られるこの世界の真実に驚愕し、<刻下の神>を倒し旧き神を復活させることを決意しますが……。果たして偽りの神を滅ぼした時、神と悪魔と人間が選んだそれぞれの道がもたらす結末は、希望か絶望か?2012/12/03
はなぶさ
4
大☆虐☆殺 なのにハッピーエンドに見える不思議!きっと主人公側が「後悔しない」で選んだ道を歩んでいるからかな。他方で見たら悲惨なんだけど。ジグとニム、サンナの関係が好きだ。2012/10/29
寒上ぺそぎん
3
★★★☆☆[3/5][電本] 目的を達する為には、伝説の武器とかでさっくりと――でないところがらしいというか。リセット願望は誰しもあるとは思うが、リセットの代償の咎を負い得る“ひと”は果たして居るのだろうか。作中に出てきたような、 反転した理を正すような規模のものでなかったとしても。ここまで読んで、この話は終始、人間の物語ではなかったのだと気づく。陰惨に興味深い、反転のものがたり。2013/02/09
黒目ソイソース
3
作者が「ただの絶望をおとどけしましょう」とか書いているので、すごいビクビクしながら読んだのですが……大丈夫、ハッピーエンドに入りますよこれなら!!訓練されてしまってるだけではないと、思いたい(笑)サンナちゃんが若干怖いですが、でもそれほど異常行動とも思えない。私の基準に問題ありでしょうかwしかしニムの解説ですぐに理解できるジグとサンナ凄いですね。私、何度か読み返しました(笑)とりま王様とルシアナが幸せになれたみたいなんで、なんでもいいっていうのが最終的な結論だったりする。2012/10/30