内容説明
謎のベールに包まれた中国人民解放軍。79年の中越戦争を最後に実戦経験を持たず、周辺諸国とは常に領土・領海紛争を抱えている。空母建造や宇宙開発など、未知の分野に乗り出した中国の狙いは何か? 最大の軍事大国アメリカとの衝突は不可避なのか? ディープな人民解放軍研究!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロッキーのパパ
16
現在の人民解放軍のあり様を、様々な観点から総合的に捉えている。このあたり、学生時代から中国に留学した著者の経歴が活かされている。特に、脅威論をいたずらに煽るのではなく、ソースにもとづいた情報提供に終始している点に好感が持てる。日中関係では今後もウオッチしたい著者の一人だ。2013/03/01
メルセ・ひすい
8
20年連続 2ケタ成長を続ける中国の国防費! 新空母建造中、サイバー&宇宙空間への進出!周辺諸国とは領土の争奪戦。超「危険な隣国」 その恐怖の軍事力。 総勢200万人強、その戦力はどこまで膨張するのか。尖閣諸島に襲いかかる一方、空母建造や宇宙開発に血道をあげる隣国の真の実力とは。日米や周辺国が晒される脅威の本質を抉り出す。2012/12/15
たぬき
5
巨大組織の原理と現実2013/02/18
もくもく
3
国家体制の壁によって、その詳細を伺い知ることはできませんが、年率15~18%の勢いで軍事費を拡大している(非軍事費として計上されている軍関係費を加えれば、もっと多い可能性があると本書でも指摘されている)という中国人民解放軍は、周辺国にとって脅威であることは間違いありません。その内幕を検討すれば、地方によっては軍が産業に大きく関わって(軍組織を使って自給自足をしている)いたり、シビリアンコントロールが不十分だったり、軍閥化さえ思わせる実態もあるようです。隣人としては、知っておくべき事実だと思います。2014/08/10
スプライト
2
中国軍は、党や軍系企業とも関わる非常に大きく複雑な組織であることが分かる。読んでおいて損はない。2014/08/03