内容説明
■内容紹介
古代出雲こそ大和朝廷の母体であった。藤原不比等は「日本書紀時空間操作の法則」を操り呉服、呉音の伝来を改竄し、三国時代の呉の国と冊封・同盟関係にあった、弥生時代最大の国家である古代出雲王国の存在を日本古代史から消し去った。呉の滅亡に伴い晋~邪馬台国連合の脅威にさらされた奈良盆地に都する古代出雲王国は九州にあった邪馬台国との合併を選択し神武天皇を迎え入れ大和朝廷が誕生した。古代出雲王国の王家であったスサノオの尊~ニギハヤヒの尊の家系は大和朝廷の皇后家となり、その実権を握った。大化の改新の際、天皇家の外戚となる資格がなかった藤原氏がスサノオの尊の子孫であり外戚となる資格があった蘇我氏を滅ぼし、大和朝廷の実権を簒奪した。このことを隠すために日本書紀は編纂され、それ以前の歴史的資料は廃棄されたのだ。蘇我氏こそスサノオの尊の直系の子孫であることは出雲大社からも知ることができる。筆者は古代史ロマン溢れる斬新な仮説を展開し、さらに魏志倭人伝の記述「郡より女王国に至る、万二千余里」「当に会稽東冶の東にあるべし」に隠された邪馬台国の所在地に辿りつく鍵を見つけ出したと言う。「邪馬台国が会稽東冶(呉)の東方海上に位置する規定」「旅程距離5倍の法則」「長距離旅程は方位が南の法則」「方位・時計回りのずれの法則」などを導き出し適用することにより、景初3年・西暦239年当時の邪馬台国の所在地を明らかとしている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふたば
10
邪馬台国と出雲王朝に関する一つの考察。歴史を専門にしているわけではない著者の一個人の研究である。著者の中ではそうであろう、という気持ちがあるようだが、自分はもう少し根拠をはっきりして欲しかったと思う。それでも、専門でもない分野で、これだけの結果を出すのだから素晴らしいと思う。非常に興味深く読んだ。日本人の関心をこれでもかと惹く問題に挑んだ力作だと思う。面白かった。自分は邪馬台国九州説が有力だと思っているので、尚更だろう。2024/01/05
Gabachom
0
仮説が何度も繰り返し述べられるので、しつこく感じますが、内容は興味深く腑に落ちます。さらなる研究を続けられることを期待します。呉服はどこからきたか、呉音とは、こういうことだったんですね。和気清麻呂が宇佐に御告げをもらいに行った理由もつながります。2014/03/15
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