講談社文庫<br> すらすら読める方丈記

個数:1
紙書籍版価格
¥660
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社文庫
すらすら読める方丈記

  • 著者名:中野孝次【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2012/11発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062773966

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

総ルビつきの原文、中野孝次のわかりやすく、かつ洞察に満ちた現代語訳、そして共鳴する想いを込めた深く真摯な解説が、平家と源氏が争った時代を生きた鴨長明の肉声を今の時代に鮮やかに蘇らせる。大地震、大火、大飢饉、辻風、さらに遷都を体験し、ついには方丈の住居暮らしに本当の安心を得た生き方が心に沁みる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

240
三大随筆。徒然草は現代訳で通読した事あるのですよ。他は序文位しか知らないままでしたが、残りも読みたいとずっと思っていたのです。ガチ勢では無いのでライトに。そしてこれ、タイトルに惹かれました( ¨̮ )。中野さんによる訳文から(現代ふりがな付きの)本文を読むのが分かりやすかった。そして中野さんの経験に基づいた解説それが凄く好い。長明の生き様と、中野さんの経験を重ねて考察したり、解釈を入れるのです。儂は戦後の産まれですので飽食の時代。お二人の経験とは違う。でも何に生きる悦びを見出すかは共感した気がしました。2023/01/09

HIRO1970

120
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️中野さんは7冊目ですが、亡くなる2年程前の渾身の名作でした。図書館本ですが、見つけたら即買いしようと思います。1212年当時の鴨長明の息吹きと伝えたかった本質を見事に捉えており圧巻でした。800年以上前に書かれた僅か原稿用紙にして20枚程の話が読み継がれている訳は、徹底した実体験による記述である事。新古今和歌集の撰者でもあった超一流の研ぎ澄まされた無駄が無くリズミカルな文体。既に普遍性は言わずもがなですが、現代の小説でも最初の3行の掴みが肝心ですが、これに敵う序文はもう無理鴨かも。2016/05/01

真香@ゆるゆるペース

107
古典文学は苦手意識があったけど、大きな文字で原文の全てにルビが振ってあり、現代語訳と丁寧な解説もついていてとても分かりやすかった。鴨長明さんは、伝聞ではなくちゃんと自らの目で見たことや体験したことしか書かない主義で、安元の大火や養和の飢饉などの災厄の描写が生々しく記録されており、どれだけ凄まじかったかが伝わってくる。800年も前の作品だけど現代にも通じる話がちらほらあり、いつの時代も人間の根本ってあまり変わらないものなんだなと思った。2019/09/17

Syo

29
何度か挑戦する古典。 方丈記。 ゆく河の流れは…。 源実朝と会った翌年、 58歳で書かれた。 そこには自然災害もあり 福原遷都も。 どこで住み、どんなことをして 過ごしたら心安らかに 生きられるのか。 う〜む。 さすがに深い。2018/11/26

としP

22
人生回顧的な住居哲学。心身永閑(しんじんえいかん)=十分時間があり、気持ちにゆとりがあって、慌ただしくない様。 徒然草と同じ。「われ今、身の為に結べり。人の為に造らず。」(人を気にするな。自らの心の為、心の自由のために生きよ。)2017/01/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5531952
  • ご注意事項

最近チェックした商品