内容説明
「あたしが殺したの」と何度も呟き死んでいった母親の過去を探るため、少年は16年ぶりに故郷のアパートを訪れた。初めて知らされる、普通では考えられない家庭環境、祖父母の相次ぐ死。全てを疑い始めた少年を翻弄するかのごとく、悲劇の真相は二転三転する。秘密を抱えた者たちの“人生を賭した罪滅ぼし”が最後に明かされる感動のミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
98
どこの家庭でも、誰でも秘密を抱えて生きている、亡き母が残した言葉の意味を探しに昔住んでいたアパートへ行き出会った人たちの真実を探り当ててしまう聡明な少年は母の本当も真実を見つけられるのか。誰かが何かを隠しているのか、思い違いをしているのか不穏な空気も漂いながらミステリーなのか、じつはファンタジー?と思わせる部分もあり二転三転する印象でした。2017/05/18
yanae
85
前々から積んでいた本、ようやく読みました。森谷さん初読みです。背中にやけどのある青年が死に際の母の発言「父さんは私が殺した」の真相を突き止めるため、幼少期を過ごした町に向かう。果たして真相は?やけどのわけは?ミステリーとしても面白かったし、書き方が巧みで先が気になって仕方なくどんどん読んだ。お姉さんの役割が気になる気になる。真相自体はえーっとなる感じではなかったけど、姉弟の気持ちの変化がよみどころ。青年の推理力がすごくて、彼主役のミステリーとか面白そうなのにとすごく思った一冊でした。2017/10/30
とも
56
★★★☆相当に凝ったプロットであり、緻密な作品ではある。各章毎に視点が異なり、連作短編の体を取っている。が、少々凝りすぎており 途中まではその繋がりが分からず、非常にダルく感じたところに評価は少々さがる。再読すれば、相当に評価はアップするとは思うが、いったんは初読の感想はこんなところか。2016/10/21
おかむー
53
表紙の雰囲気やあらすじにいい意味で裏切られたと言ってよかろうか、ヘヴィな物語を想像していたらむしろ日常系ミステリ寄りだった。「1を見て100察しちゃう」最近多いエスパー級の探偵役はちょっと気になったけれど、単なる日常系に終始せず、ずっしり感のあるあやふやだった過去の秘密がクローズアップされる後半に引き締まって読み応えのある作品でした。中盤までは「彼」と姉の雪生は二重人格で一人芝居かな?と予想してたけれど、さすがに10日ミステリが続くと勘繰りすぎるな( ̄▽ ̄)。『もうすこしです』2014/04/29
ちょこまーぶる
42
私には合わなかった残念な一冊でした。自分の読書力というものを疑ってしまうほど、自分には展開も分かりずらかったのであらすじ自体のつながりのようなものも分からず、何も感じずに読み終えてしまった感じです。どうしたんだろう?皆さんの感想を読むと本当に落ち込んでしまいそうです。でも、じっくりと時間を取って読んでいけばもう少し共感できたのだろうか?残念だったな。2014/10/28
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