内容説明
今や伝説となりつつある東海道線電車特急。先頭にはファンや一般の人々のあこがれであった1等展望車・パーラーカ―。本書の著者はこの車両に何度も乗車した体験を持ち、車内の様子やサービス、客層など、乗車した者にしか知りえない貴重な体験を有している。記憶の世界ではあるが、今まで紹介されてこなかったこの車両の描写や、当時やはり同じく何度も搭乗体験のある黎明期の国内線航空をあわせて、当時の東海道を紹介している。
※この電子書籍は2012年10月にJTBパブリッシングより発行された図書を画像化したものです。電子書籍化にあたり、一部内容を変更している場合があります
目次
グラビア 黄金街道・東海道線を彩った花形車両たち<br/>第1章 電車列車を花形にした東海道線<br/>第2章 国鉄新性能電車の特色<br/>第3章 パーラーカーと東海道電車特急<br/>第4章 昭和30年代の国内線航空<br/>第5章 東海道電車特急vs国内線航空その時代<br/>第6章 東海道線のプリンセス157系<br/>第7章 湘南電車と東海型電車急行<br/>第8章 横須賀線今昔物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
RYOyan
3
湘南・鎌倉から都心へ通う文化人が普通列車につながれたグリーン車の需要を生み出していたのか・・・新幹線開通以前の東海道線を貴重な記録。色々と新たに知ることがあって面白かった。2021/06/05
たいそ
2
電車特急全盛期の東海道線について。特急と航空機は競っていたのか?とか一等車に対する誤解、当時のビジネスマンの時間の使い方など興味深かった。単に昔は良かったというだけでなく、LCC や高速バスに押される鉄道はどう変わっていくべきか所々触れられている。「誰も緊張しようと思って対価など払わない、それがパーラーカー(こだまなどの一等車)の価値である」2012/12/08
Teo
1
著者は結構年配の鉄子さんで、当時のリアルな東海道本線黄金時代の息吹を伝える内容になっている。でも本人はパーラーカーとかが特別な空間ではなくて相当一般的な空間だったと言うが、いや、月にパーラーカーで2回も東京大阪を往復するとか、週末は伊豆に行っていたとか、それってどう見ても中流階級じゃない。著者とほぼ同世代を生きてた私が言うのだから間違いないw当時の中流階級は年に1回でも伊豆に行けたら大したもので、東京から大阪への旅行なんて万博の時でもなかったら相当難しい、そんな時代だ。2013/03/02
freddy
0
鉄道ファンによる,パーラーカーの神格化に対する疑問が何度か書かれている.しかしながら,グリーン定期で通学していたような筆者であり,あまり説得力を感じなかった.2013/03/12




