- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
もはや単なる輸出では勝てない。新興国の巨人が先進国に攻めてくる前に、新興国市場を攻略せよ。全世界的ベストセラー!! 世界トップ3の経営思想家(2011年Thinkers50)が、豊富な企業事例を交えて近未来の競争のルールを提示する。画期的な新戦略コンセプト「リバース・イノベーション」の唯一の原典。
目次
第1部 リバース・イノベーションへの旅(未来は自国から遠く離れた所にある リバース・イノベーションの五つの道 マインドセットを転換する マネジメント・モデルを変えよ)
第2部 リバース・イノベーションの挑戦者たち(中国で小さな敵に翻弄されたロジテック P&Gらしからぬ手法で新興国市場を攻略する EMCのリバース・イノベーター育成戦略 ディアのプライドを捨てた雪辱戦 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
56
GEヘルスケアの、インド・バンガロール技術者チームが開発した、心電計は、初期投資(設備)、ランニングコスト(検査料)ともに日本の「価格常識」を覆します。・初期投資(設備)ハイエンド版→3,000~12,000ドル、 インド改良版→800ドル。・ランニングコスト (検査料)ハイエンド版→5~20ドル、インド改良版→1~2ドル。しかも「安かろう悪かろう」ではなく、消費者として目が離せない事例がふんだんに登場します!2013/06/24
Kawai Hideki
41
先進国でのイノベーションを新興国に持っていくのではなく、新興国で組織も製品も白紙から作り上げることでイノベーションが起こり、さらに、それが先進国に逆流するポテンシャルも持っていることを明快に指摘。前半のリバースイノベーションの理論的説明は非常にエキサイティング。一方、後半の事例が追いついておらず、「ちょっと新興国に新組織を作ってみたぜ」で終わったり、具体的に何をしているのかよく分からないケースがチラホラ。鳥肌が立つほどすごいと思ったのは、ロジテックのマウス、P&Gの生理用品、GEの携帯型心電計の3つ。2013/12/03
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
34
前からそういう話は耳にしていたが、実例をこれほど多く挙げて説明されると考えさせられる。先進国の簡易版を新興国に輸出または現地生産でというビジネスを考える企業が多い中(うちの会社だけ?)、「目から鱗」の話が多い。ただ、「15%の価格で50%の品質のソリューション」をというビジネスモデルを達成するには、日本での製造、研究開発ではもはや達成は不可能。開発を含めてローカルでということになる。日本で働けるのはアイデアを出すことが出来る極わずかな人だけ、産業の空洞化はますます進む。厳しい世の中になりました。★★★★2013/03/09
HMax
29
世界経済の成長の2/3は途上国からもたらされる。新興国市場を手に入れるにはグローカリゼーションではなく、リバース・イノベーション。優秀なLGT(Local Growth Team)を組織し経営トップが強力に後押しする体制が必要。「まだ我社の製品を使える段階にない、後10年は市場にはならない、と言っている間に、自国市場を奪われていた。」。凝り固まったマインドセットを変えるのは死ぬほど難しいが、火星に降り立ったと思ってやってみよう。豊富な事例が楽しい。2019/10/05
たー
26
要は新興国もちゃんと市場として見て商品開発しなければならなくなった時代だってこと。新たな市場を制するには自社内でイノベーションのジレンマを突破すべし。2013/11/09