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内容説明
両親を亡くし、知人夫妻に引き取られて「この町」へやってきた菫。この町は、死後49日間、つまり四十九日の間、死者の姿が見え、会話もできる不思議な町だ。そんなある日、菫のクラスメイトの男の子、豊村が亡くなる。その豊村から、菫は突然、「好きだった」と告白される。実体こそ持たないが、生前と変わらぬ姿で登校し、友人達とふざける豊村。彼の告白を、とても本気のものとして受け止められない菫だが…?繊細で濃密な世界観で熱い支持を集める作家・登田好美の、意欲作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
48
お気に入りさんの感想を読んで気になり、読んでみました♪表題作は連作で3編載っていて、後、別のお話2編入りです。表題作『49』は死後49日間は死者の見える街で暮らしている主人公のお話です。亡くなったクラスメートに告白され、いろいろ交流していきます。亡くなってしまっているので会えなくなる事がわかっているので辛かったです(;_;)うるうるきてしまいましたぁ。とても絵も素敵で良かったです!少女漫画の王道な感じですが、なんだかとても引き込まれて素敵でした★2013/08/26
ゆう
14
死後49日の間死者の姿が見え会話も出来る、死者と生者が49日間だけ共存する街。そんな街に住む菫が亡くなったクラスメートに告白され、残りの時間を過ごしていく。49日だけでも大切な人と過ごすことが出来ることが幸せなのかどうなのか。幸せなのかなぁ、でもあと何日でいなくなるってわかってるのも辛いよなぁ。私にはどっちがいいのか分からないけど、切ないお話でした。特に第1話が一番いい。久しぶりにマンガでウルッときたなぁ。2014/02/19
どんぶり
12
読むまでタイトルの意味か分からなかったのですが、死後49日のお話だったんですね。菫は幼い頃に両親を亡くし、父親の友人に引き取られた。その夫婦が住む街は死後49日の間は死者が普通に存在し、会話もできるという不思議な街。そこでクラスの男子が死んだ。菫はその豊村くんに、「おまえのこと好きなんだけど」と伝えられ…というのがあらすじですね。3話でまとめられているのですが、豊村くんと仲を深めることより、菫の心の成長が丁寧に描かれていたと思います。同時収録の読みきり2つも素敵!私のツボ押さえてます(笑)2013/10/01
いと
11
再読。『49』死後49日間、亡くなった人の姿が見え、話をすることができる変わった町。豊村は、まさか49日後にいなくなるなんて思わせないほど明るく調子者だった。そんな彼からの突然の告白から逃げてしまう菫。彼がいなくなった後、菫の目からは涙が溢れた。本当は気付いていた、何でも笑い飛ばす彼の笑顔に、不器用な優しさがあったことを。切なくも温かくなる町のお話『そこに恋あり』飾らない自分を見てくれて、好きになってくれる人がいた。うん、羨ましい。登田作品いいなと思えるお話ばかりでした。2015/09/21
ぐっち
7
死んだ人に49日まで会える街・・・最初の豊村くんがいいコ過ぎて切ないです。2012/09/29