内容説明
グレイスは休暇中のカフェで耳にした噂に夢中になった。連日タブロイド紙をにぎわす有名な実業家マルコが、この小さな町にある別荘にやってくるという。マルコは冷酷なプレイボーイで、次々に美女たちと浮き名を流している。その理由が、彼が孤児として愛を知らずに育ったことにあると知り、グレイスは心を決めた。彼に会いに行こう、と。そして、私の働くロンドンの慈善団体への寄付を頼むのだ。意外にもマルコはグレイスの話を聞いてくれ、翌日、もう一度じっくり話をしたいと言ってくれた。有頂天のグレイスは気づかなかった。マルコに思惑があることに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOMO
1
きっと、おそらくは、とってもいい子なんでしょう、グレイスちゃんは。ただ、裏表紙のあらすじを読んだ時点で、あんまりいい印象がなかった(思い込みの激しい、良い人気取りの思慮無し女だと思ったのよ・・)せいで、あまり楽しめなかったわ。実際、しょっぱなの印象は、その思いを裏付けるのもでしかなかったしね。まぁ、かたくなに他人を側に寄せ付けようとしないマルコ君の心をグレースちゃんが動かし、少しずつ変わっていくさまを、じっくりと楽しみたいと思って読めば、ちったぁ変わったかもしんないけどさ2012/12/06