内容説明
ミッドウェー海戦で四隻の空母を失った日本海軍は、太平洋上で二隻の所属不明空母を発見する。艦内に生存者は一人だけで、死亡者の遺留品からこの空母は『倭国』という謎の国家が建造したことが明らかになる。空母の性能は、世界の技術水準を遙かに超えており、理解不能な装置さえ存在していた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
杞人
4
林先生には社会派よりSFテイストのが向いてると思う(もともとそっちの人だけど。ペシミスティックなノリが影を潜めてきちんと娯楽作品してる感じ。また、得意な技術的な描写の裏打ちがくどすぎず説得力を与えてくれている。…まあ、前川少佐のいい年してティーンエイジャーみたいな男女交際はご愛嬌かなw2012/09/26
Seamoon
2
作者の作品としては珍しく男女の仲が描かれたSF仮想戦記でした。説明なしの超兵器が登場するところもらしくありませんが、もともとSF作家なので面白い設定が隠されているのだろうと期待しています。2012/09/25
Meistersinger
2
倭国の正体が不明なままだけど、SF以外に伝奇的な要素も取り込もうとしてるのだろうなぁ。巨大生物は燃える要素で、暴走を始めた生物兵器ってのは平成ガメラだな。それにしても正体不明の敵から得たスマホwを作戦行動に使っちゃう住田憲兵中佐は豪快すぎw (宇宙戦争1941など)仮想戦記にSFなどの別要素を取り入れるのが、このレーベルのウリになりそうで今後が楽しみ。至道流星もやって来そうな(志真元もBGCより仮想戦記の方が良さそう)。2012/09/23
YS-56
1
某スパロボであったみたいに、列島が2つあるのかな?って感じですが、謎の新鋭空母の活躍に期待です。2012/10/01
アオイ模型店
0
横山信義に引き続き林譲治も朝日ノベルズで架空戦記を! と思わせといて中身はオカルト。タイトルで真っ当な架空戦記じゃ無い事が判る横山信義と違い、こっちはありがちな架空戦記のタイトルにしか見えなくて、判ってやってるのか、林譲治の場合、この程度のオカルトは架空戦記の枠に収めてくる場合があるからなぁ。2012/10/15