「ゼロリスク社会」の罠 - 「怖い」が判断を狂わせる

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「ゼロリスク社会」の罠 - 「怖い」が判断を狂わせる

  • 著者名:佐藤健太郎
  • 価格 ¥628(本体¥571)
  • 光文社(2012/11発売)
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  • ISBN:9784334037062
  • NDC分類:498.4

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内容説明

現代の我々を襲うリスクは、歴史や経験からは教訓を引き出せないものばかりである。何が、どれくらいの量あると、どれだけ危険なのか。イメージや先入観、本能の発する恐怖に惑わされずに、一人一人が定量的に考え、リスクを判定していくにはどうしたらよいのか。これ以上、身体的・経済的損失を出さないために……本書では、この時代を乗り切ってゆくために必要な「リスクを見極める技術」について、気鋭の科学ライターが教える。

目次

第1章 人はなぜ、リスクを読み間違えるのか
第2章 「天然」大好き、「化学」は大嫌い…の罠(―真実はグレーの中に)
第3章 ゼロリスク症候群という罠―メタミドホス禍から学ぶ
第4章 「発がん」の恐怖―という罠
第5章 「狂った油」「血液ドロドロ」の罠―トランス脂肪酸について、ひと言
第6章 善意の砂糖玉・ホメオパシー―代替医療(疑似科学)の罠
第7章 「改めまして、放射能基礎講座」―放射能の恐怖、という罠

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロア

39
ゼロリスク幻想。目につくリスクを避けようとして、より大きなリスクを招き寄せてしまってはいないか?人々にとって悪いニュースはマスコミにとっては価値のある良いニュース。「安全」と言ってしまった後から危険性が発覚した場合には責任が発生するが、「危険!」と言ってる分には「警告を発しただけだも〜ん」で済む。リスクはゼロにはならない、人生はトレードオフの選択の連続。どのリスクをとってどの利益を得るのか?リスクをゼロにするため無制限にコストを掛け続け続ける事は、別のリスクを発生させているのと同じだよ。2017/08/10

ロア

35
ジョン・エムズリーの言う「1万分の1のリスクは受け入れるのが、現代人の生き方ではないか」という提案には私も賛成。全てのリスクを完全にゼロにするのは不可能なのだから。「合理的に達成可能な限り低く」という考え方が最も現実的だと思う✳︎✳︎✳︎「第1章 人はなぜ、リスクを読み間違えるのか」と「第7章 放射能基礎講座—放射能の恐怖、という罠」は読んで為になった。本書全体としては、部分によって少々極端に振れているところがあるかな(・ω・。)2017/08/28

レモン

33
リスクをゼロにすることはもちろんできないし、他のリスクが高まったりコストがかかり過ぎたりするらしい。原子・分子の話は正直何のことやら?だったが、人工より自然のものが良しとされる風潮や、発がん性のある添加物の本当の危険性についてなど、なるほどと思う内容がたくさん。以前シリーズで読んだ『〇〇の危険度調べました』の著者を名指しで挙げ、反対意見を述べておられたのが大変興味深かった。何事もきちんと調べて、何となく怖いから禁じる・叩くではなく、正しく知ることに尽きる。著者のコロナ関連の出来事に関する意見が知りたい。2022/01/28

ふろんた

27
リスクを気にするあまり、膨大な対策コストが発生し、さらには別のリスクが発生する。ずっと身近にあるものに対するリスクには寛容だが、得体の知れないもの、目に見えないもの、人工的に作られたものには恐怖心から危険なものと認識されやすい。専門家に言わせるとリスクゼロと断定することはできない。それをエンタメ番組の評論家や周囲の人が危険があると言い、感情的にその情報を信頼してしまう危険性を説く。今まで読んだ新書の中で上位に入る良書。2014/10/02

Koning

26
第1章の纏めというべき『正しい知識を身につけた上で、考えろ』という当たり前でまっとうな事を数々の実例を挙げて主張する極めて真面目な本。今消費者庁が食品の原産地表示についての改訂を行おうとしているけれど、そこでもこの羹に懲りてなますを吹くような考えが入り込んでいて、根は深い訳で、そうした議論をする人たちにもぜひとも読んでもらいたい一冊(そう言う人は読む訳もないのだよね)。何故リスク0嗜好(この字でいいと思う)が不可能で現実的ではなく逆に別のリスクを増大させてしまうのか?新書のサイズで噛み砕いて説明。2012/11/23

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