新潮新書<br> 日本農業への正しい絶望法

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新潮新書
日本農業への正しい絶望法

  • 著者名:神門善久【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 新潮社(2013/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106104886

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内容説明

「有機栽培」「規制緩和」「企業の参入」等のキーワードをちりばめて、マスコミ、識者が持て囃す「農業ブーム」は虚妄に満ちている。日本農業は、良い農産物を作る魂を失い、宣伝と演出で誤魔化すハリボテ農業になりつつあるのだから。JAや農水省を悪者にしても事態は解決しない。農家、農地、消費者の惨状に正しく絶望する。そこからしか農業再生はありえないのだ。徹底したリアリズムに基づく激烈なる日本農業論。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

49
題名からして辛口だが、マスコミや識者によるイメージづくりにとらわれて、実情を知ることなく農業ブームに乗っている人が多いという指摘には目を見開かされた。私もちょこっと手伝った程度の経験しかないけれど、確かにそんな甘いものではないのは理解している。2015/12/14

うりぼう

46
著者は、もう間に合わないという。技能が伝承されないまま、三浦氏も川上氏も亡くなった。最近の農業ブームが、農死に止めを刺すという皮肉。この本の面白さは、職人的技能を受け継ぐ仕組みと必然性を失うとその産業は凋落することを示す。それは、政治でも行政でも科学技術でも同じ。一旦下り出すと止まらない。私達は、正しい在り方の追求うよりも、場の合意を最優先する傾向。そんな中で、著者は野良を回り、名人の技能に出会い、農の本質を見る。農は土作りと協働管理。K氏のようにもがく師もいる。絶望の中の光明を信じ、レクイエムにするな。2013/04/01

さきん

29
マニュアル化ではなく技能を磨けるような農業の継承ということで、高品質の農産物を作ることが日本の農業の未来としての道筋というような内容と捉える。しかし、マニュアル化できることは徹底的にマニュアル化した方が底辺の底上げになるし、場所によっては、大規模化した方がよい農業形態もあると思う。また、全員が高品質の野菜を欲しているわけではないし、値段がある程度安い農産物があることも消費者にとって生命線になっていることはあると思う。そうでなければ、農業専業や農業主軸の人への金銭や資本、知識の援助を厚くするほかない。2018/10/19

ロッキーのパパ

22
技能が大切という著者の意見は良く分かる。 この考えは工業における町工場の活用に通じるような気がする。 確かに、技能はこれまでの日本の強みだから、それを活かさないのはもったいない。でも、農業においても新しい何かを生み出す方策が本当にないのかが気になる。2013/12/26

やすらぎ

19
感想を書かずに手放すことにしました✨2018/12/31

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