朝日新書<br> 不機嫌な夫婦 なぜ女たちは「本能」を忘れたのか

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朝日新書
不機嫌な夫婦 なぜ女たちは「本能」を忘れたのか

  • 著者名:三砂ちづる【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • 朝日新聞出版(2013/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022734662

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内容説明

『オニババ化する女たち』から8年、不機嫌な夫婦が増えている。男女ともに駆り立てられるように働き、セックスする余裕もないほど疲れて、ギスギスする家庭。草食男子も晩婚・非婚の流れも、全ては家庭の問題に直結している。本当に幸せな生活とは何かを鋭く問う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たかこ

8
不機嫌な夫婦というか、不機嫌な女がメインだったかな。著者がプロローグで「機嫌の良いおばさん」を作るための本と書いている通り女性がメインの話。前半の性関係を豊かに夫に可愛がってもらえみたいなところに反感を覚えつつ、後半の近現代便利になりすぎた生活のせいで実は失っていた感覚が大事よ!に共感しつつ、自律的な生活を立て直さなくてはいけないなぁ、とちょっと反省。この本を読んで、機嫌を良くしなくちゃな、というきっかけにはなった。でも、それ以上でもそれ以下でもなく、、、、。2015/12/23

ロピケ

8
これほど(実質はともかく)男女平等が叫ばれている日本で、著者が主張を発表するのはかなり勇気がいることだったと思う、のだけれど、批判を恐れてか奥底にある本音まで到達せずに、後半は横道に逸れて(誤魔化した?)しまった感が残る。共働き夫婦の家事分担についての考察を残りのページをつぎ込んで、深めてくれると読み応えがあったのでは…。人間って理詰めでは済まない部分があるから、たとえ一旦は納得したつもりでも、後々まで燻ぶることもあるだろうし、平等な負担って難しい。仕事担当、家事担当と別れたほうが効率が良いのだろうか?2013/01/28

木ハムしっぽ

6
核家族化が進んだ現代では夫婦が機嫌よく過ごす努力、上手に演ずる能力を学んだ方が良いのではないか。取り分け、夫婦の中でも夫に向けて書かれた本。男女共同参画社会も良いのだろうが、動物としての性に基づく男女の在り方を推されていて共感しました。頭で考えるばかりではなく、無理をせずに体の声に耳を澄まそうと思う。2021/08/04

D21 レム

6
消費資本主義に資するだけの労働でいいのか。昔の女性は「自分が食べる物を自分で作ったり取りに行ったり、周囲の小さな家族やコミュニティーのために小さな成り立ちの中で自分が生きていくため」の労働。多くの女性が「不倫」のせいでリプロダクティブライフ(生殖に関する生活)を台無しにされている。男と女とは、別に相手を替えなくてもお互いにどんどん深まって味わっていけるものだ。自然なお産が母性を発現させる。「人間は決まった量の水を背負って生まれているのだから水を無駄にすると後で水で苦労する」。私は共感部分が多いが後半は散漫2013/03/26

amanon

4
著者自身も示唆している通り、何かと反発は免れないだろう。しかし、本書を読んでいると、この数十年の間にどれだけ多くのものを失ってきたか、ということに愕然とさせられる。特に毎日入浴という習慣や水洗式トイレなど、やたら水を消費するシステムを当たり前のように受け入れている現状に疑問投げかけているのには、考えさせられた。それ以上に示唆的だったのは、これだけ物質的に豊になり、個人の自由の幅は拡がっているのに、でも昔に比べてそれ程幸せそうには見えないという指摘。ごく当たり前のことをもう一度見直す時期に来ているのでは?2015/04/16

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