講談社ＢＯＸ ティーンズライフ

著者名：歩祐作【著】/加藤健介【絵】

講談社（2015/03発売）

• ISBN：9784062838160

内容説明

夢にむかって一生懸命な恋人。女たらしだけどにくめない親友。部活に燃えていて、まだ将来の目標なんて見つけられない「僕」――。空が飛べるわけでも、超能力が使えるわけでもない、ふつうの高校生の“僕”たちの、それでももう、二度とは来ないあの一年間。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[七色一味]

読破。読友さんのレビューを読んで借りました。男女同数でない、なんだか不思議なグループなんだよね。一組のカップル、一組のカップルの成れの果て、スポーツ少女。この5人にある不思議な心のつながりが、妙に心地よい作品です。朝井リョウさんのような婉曲さはないものの、微妙な距離感は似通った感じが。べたべたとした部分がないんですが、それでも、どうしてこう幼いのかな、と思える5人が初々しい。

2015/02/28

[おれんじぺこ♪(16年生)]

『歩祐作・デビュー作品』直球な青春小説です。作者も93年生まれってことで若いのですが、さりげない言葉のチョイスが好みかも。なんてことのない、高校二年生の１年間を描いてますが、甘酸っぱいです(笑)ピュアだった頃を想い出したいあなたにオススメ♪そしてまだまだピュア真っ最中のあなたにも(笑)

2015/02/23

[ひめありす＠灯れ松明の火]

10代の日々は過ぎていく。大切だと思っている以上に、もっともっと大切で、あっという間と思っているよりももっともっと早く。特別な能力もなく、格別に不幸なわけでも格段に幸福なわけでもない、本当にごく普通の5人の少年少女。だけど、その心にはいつも嵐と凪が交互に起きていて、スパンも人それぞれ。そしてその嵐と凪は自分の中では特別で、重大すぎる程に重大。だからこそその日々を、大切に生きていこう。１０代であることを誇れるのは制服を着ている内だけだから。歩いて海を見に行く様な時を過ごせるのは、学校に通っている間だけだから

2012/10/19

[スケキヨ]

読者モニターに参加し、発売日前に読みました。（2012.7.19）ど直球の青春ストーリー。　今は楽しい。けれど、もう少し経ったら一人での決断を沢山迫られるとわかっているどうしようもなく不安定な頃。そばにはいつもの友だちが、いてくれた。単純なのに心を潤す気持ちを気づかせてくれます。それぞれの悩みを抱えながら、それぞれの未来が明るいことを願いながら、助けるよと言いながら、自分から助けてとは言えなかったあの頃が瑞々しく描かれています。刊行版の装丁がものすごくいい。

2012/09/03

[ソラ]

タイトル通り高校２年生という１０代で最も甘酸っぱいとも思える一年間について書かれた作品。ホントに何か特別な十代の友情や恋愛について書かれているわけではないけれども、自分の高校２年生の時を振り返って何てもったいない時間を過ごしたのだろうと思わず反省してしまうような、自分もこんな時間を過ごせたらなぁという内容でした。

2012/12/31