内容説明
「損なわれるのは、いつだって気高く美しいものでなければならない。」日常と革命。秩序と混沌。強者と弱者。対立の縮図を鮮やかに描き出すマガミシリーズ「秋」の章。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
alafish
3
面白くなってきた、マガミシリーズ三冊目。このシリーズはライトノベルを構成する要素をふんだんに盛り込みつつ、他作品なら装飾になってしまうラノベ要素を掘り下げていく。物語は否応なく草太郎を巻き込み進む。読者が最も待ち望む展開こそ、草太郎の忌避しているものなのだ。しかし今巻で草太郎は、日常に閉じこもるためなら忌避している物語に自ら身を晒し、どんな犠牲を払ってでも日常を継続させることを決意する。遂に物語が動き出すわけだが、果たして作者はどのようにしてライトノベルを掘り下げ、ブンガクに到達するのか、続刊に注目したい2012/09/14
ふじさん
2
「マガミシリーズ」第三弾。ひたすら停滞し、日常に閉じる事のみを指向していた物語に齎される、僅かな、しかし確実な変化を描いた秋の章。固まり掛けていた人物相関図を少しずつずらす事で、「蜂」と「鴉」、両陣営が対立する構図を徐々に明確にしていく筆は軽妙。極端に記号化された登場人物達の死に様は余りに空疎だが、それが却って主人公の視線や立ち位置に寄り添わせる物があるようにも感じた。今回改めて実感したのがカノンのキャラ的強度。戦闘力の面では無論の事、精神的な面でも一切の軋轢を無力化してしまうそのジョーカー振りに痺れた。2013/11/24
CCC
1
美少女キャラ以外のキャラの方がキャラが面白いハーレム系ラノベ……ってどういうことだ、オイ。まあでも『海』→『夏』→『秋』の順で読んでいったけれど、個人的に今巻が一番面白かった。キャラのディスコミュニケーションっぷりがたまらない。2012/11/15
オダ
1
マガミシリーズの三作目。 いやぁ面白かった。 つくづく思うけどこの作者は設定を練り込んでぶっ飛んだキャラ物を書く、とりあえずそういうのが好きな自分としてはたまらん。 まぁ、若干冗長な語り口という面もあるけどそのへんも含めて一個のもんになってる感じ2012/09/16
やにゃぎ
1
自分の“日常”を守るために闘う事を選んだ草太郎。自分からは何もせず、大切な物は失いたくない、そんなエゴを捨て、大切な物を守るために敵対する物があればどんなことをしても叩くというエゴに変化した。その変化に係わった物集という恋敵に属するキャラが出てきて良かったと思う。それとカノンは本当、最高にヒーローだなとつくづく思わされました。前作から1年ぐらい待って自分でも以外に楽しみにしていたので、読み終わるのがもったいないと思いました。2012/09/08
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