内容説明
1970年 燃えるコザ! 秘められた沖縄戦後史 ここに解き放たれる。
戦後の米軍統治下で沖縄の法治を支えたのは「琉球検察」であり「琉球検事」たちだった。日本と米国、沖縄とアメリカ、大和と琉球という、幾重にもからまった桎梏のなかで、司法の独立を守る使命を負わされた琉球検事は、戦後日本が抱えざるを得なかった矛盾の一断面をかたどる存在である。彼らは沖縄住民と米国民政府(沖縄の駐留政府)との間に立ち、1970年のコザ暴動でピークを迎える対立の歴史のまっただ中で苦闘の日々を送る。
だが沖縄が望んだ日本への返還が果たされたとき、彼らは日本政府によってその資格を剥奪された。そして彼らの功績も名誉も苦悩もすべては歴史の彼方に忘れ去られたのである。
闇市、炭鉱など置き去りにされた昭和史を浮き彫りにしてきた七尾氏が、100歳を迎えようとする琉球検事の生き残りたちに現地滞在してロングインタビューを敢行。これまでほとんど表に出ることのなかった封印された沖縄の歴史に光を当てる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
25
沖縄返還前に起きたコザ暴動、当時の琉球列島米国民政府や佐藤栄作政権の批判世論が突発的に沸騰した事件。本書は当時の世論から見ると、反動勢力とされた琉球政府の検事長比嘉良仁氏らの見立てをドキュメント。彼らによると、暴動は当時の革新のスター・瀬川亀次郎らが黒幕の謀略説。事の真偽は軽々に判断できないのだけれど、歴史のエポックのひとつの見方として興味深く読了。日本の法曹人の沖縄のそれに対する上から目線や、様々な米国人が起こした事件に対する甘々対応について、日米の異なる法思想の視点から解釈する見方は面白かった。2026/04/12
arnie ozawa
0
言葉としては知っていても、その内容は知らなかった沖縄返還前の事件「コザ暴動」。歴史的事実を関係者の証言を交えながら描きつつ背景にある沖縄と米国と日本の軋轢とその中での人々の思惑や思想も追う。同時に全く知らなかった米国統治時の沖縄における法制度などめちゃくちゃ興味深い話も。昭和史好きは必読。2013/10/09
てくてく
0
日本への復帰を控えた1970年12月に発生したゴザ暴動とは何かを取り上げて、琉球と日本との関係、そして戦後の琉球検察庁の人々を描いた一冊。タイトルが「ゴザ暴動」ではなく「琉球検事」とするならば、最後の方で取り上げていた「本土の司法試験に通らずんば人にあらず」という法曹における沖縄差別などもじっくり描いてもらいたかったような印象を受けた。2013/03/11
AMOROS
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「核も基地も米軍もいない沖縄返還を」日本政府に向けられたコザ暴動の内幕。「琉球検事こそ国際人」は重みがある言葉。瀬長亀次郎すごい。 2013/02/05
SU
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題材は素晴らしい。が、何か物足りない。コザ騒動を取り上げているが、ぼやけている気がする。2013/01/30




