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内容説明
首相補佐官として、東電本店に常駐、後に原発事故担当相に就任した政治家が見た原発事故収束までの500日間。菅首相の現地視察、東電の撤退提案、自衛隊による放水、「最悪のシナリオ」作成・・官邸、東電でそのとき、何が起きていたのか。決断の過程で、政治家たちは、東電幹部たち、そして細野氏はどう動いたのか。ジャーナリスト鳥越俊太郎が、原発事故に対峙し続けた男に問う。初めて明かされる「500日」の真実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
24
福島原発事故の時に、政権の中枢と現場の最前線にいた人だけに、内容がすごいリアルだった。2023/03/30
kochi
18
2011年の東北大震災当時、菅内閣の総理大臣補佐官であり、緊迫する現場に立ち会い、後に原子力担当大臣として対応した細野豪志の立場からの証言。鳥越俊太郎によるインタビューなので、本人の肉声に近いものが聞け、『シン・ゴジラ』か?!といささか錯覚するのは、映画のセリフなどに、影響? 例えば、本書での「もうダメかも知れない」と思った瞬間や、危険を承知で自衛隊に原子炉建屋への放水を指示したあたりを読んでいると既視感を感じたから。菅直人評がなかなか興味深い。2018/01/13
むつこ
13
細野豪志が鳥越俊太郎(マスコミ)を指定してのインタビュー本とのこと。そして、鳥越氏は「念=思い」を受け取った。一冊の本として歴史に残した結果は10年20年と先にならなければわからない。日本の原子力技術は世界屈指、被爆国でもある過去の教訓から何を選択するか。未曾有の大震災とともに原発事故の危機管理の在り方を反省し、さらなる改善を一国民として静かに見つめて行きたい。2015/01/29
Sakie
2
3.11後の福島原発事故対応経緯、そして今ある原発の、今後の管理体制づくり、福島の復興についてのインタビューである。正直、細野さんの話される原発管理体制が妥当なものであるか判断できない。しかし推進し続けた経済産業省ではなく、環境を守る側の環境省の、権限を持った外部組織にと推し進めた意味はわかるように思う。第3部、今後の日本の原子力との向き合い方の辺りは為になった。3.11以来原子力のことを調べ考えてこられた政治家の視点は信頼してよいのではないか。ずいぶんとお顔が変わられた。よい本でした。読んでよかった。2012/09/14
寿里子
1
細野氏の真摯な姿勢を感じたのは贔屓目でしょうか。絶対とか正解はないと思うし、同じ人間なのだから苦悩して当然。当時のことを直接中心的に関わった政治家からの話です。原発関連本のひとつとして、そちらの方向の本を読んでいる方は一読すべきかと思います。2014/07/07