内容説明
近代日本の幕開けに献身した福沢諭吉。その真の姿とは。東洋のルソー・中江兆民、電力の鬼・松永安左衛門ほか、福沢の薫陶を受けた実業界、思想・学術界の傑物の足跡を辿り、混迷の現代を照らす指針を探る。
目次
第1章 故郷、中津でのシーソーゲーム
第2章 又徒弟、増田宋太郎
第3章 福沢諭吉と増田宋太郎の交錯
第4章 中江兆民と福沢諭吉
第5章 洋学紳士、馬場辰猪
第6章 北里柴三郎を助ける
第7章 適塾の青春
第8章 福沢精神の体現者、松永安左衛門
第9章 福沢に批判的だった池田成彬
第10章 福沢門下の三人の“神様”
第11章 「脱亜論」と金玉均
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
siomin
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福沢諭吉の影響を受けた人の足跡を辿った1冊。福沢の独立自尊を実践するために近代を熱く駆け抜ける人たちと,それを冷静に見つめる福沢。著者が著者だからでしょうか,東京帝国大学や文部省と対立し在野の道を貫いた北里柴三郎と,電力国有化に抵抗した松永安左衛門に対する筆に力が入っているように感じました。 最後の章では福沢が金玉均を援助したことがあり、ここから「脱亜論」の見直しまで述べています。実際のところはなんとも言えませんが、福沢と金玉均について詳しい本があったら読んでみたいものがあります。2015/05/25
ka-ko
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合理主義の福沢諭吉の姿と北里柴三郎への協力。松永安左衛門など慶応義塾人脈など納得と福沢教と思えるほど福沢諭吉への心酔に驚かされました。池田成彬のように福沢諭吉に批判的な人間もいたことがほっとした気分になりました。2012/11/12
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