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内容説明
私たちはいつまで誤った経済学を信じ続けるのか? いまだ収拾のつかないグローバル金融危機。これに対する各国の対応は、結局は対処療法に過ぎず、次のバブルを招来させるものでしかない。そして資本主義の危機を底で支えているのは、社会主義国の中国という喜劇的状況。なぜこのような状況に陥っているのか。筆者は経済学の根本、貨幣の根源にまで遡り、いまの過ちを論じる。 (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
96
佐伯先生による2012年当時の世界経済あるいは日本経済についての評論をまとめたものです。構造改革には批判的ですが私はそれなりの効果があったのではないかという気もします。経済学についてはかなり批判的な先生もアダム・スミスやケインズなどを引き合いに出されてその評価についても述べられています。経済成長についての考え方についてはかなり同感しました。私にとっては非常に向学心をそそられる本でした。2025/06/17
えちぜんや よーた
28
最近のリーマンショックにはじまる、 金融資本主義や、政治哲学・経済思想の問題など、 著者の佐伯先生は、「ビッグワード」からの問題提起を行っています。 読んでいると、これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学の 著者のマイケル・サンデル先生や、世界の99%を貧困にする経済の著者である、 ジョセフ・スティグリッツ先生の考えと、似ているような気がします。 三人とも、「国家」・「市場」以外の、第三勢力の台頭を考えておられるからです。2012/11/29
もりやまたけよし
21
タイトルは過激です。現在の主流経済学の理論の前提となっているものに対する挑戦書となっています。経済学の前提は希少性のある資源の配分だとして、それはある意味、その理論の信仰を強制していると。イデオロギーが前提にあるというあたりが一番言いたいところのようです。経済学は宗教か?2025/06/02
大先生
15
凄いタイトルですね(笑)本書に「犯罪」の話はなく、あくまで「(市場競争中心の)経済学」を批判する内容です。キーワードは「過剰性」。【金融市場は活発で「過剰な資本」が流通し、実物市場では「過剰な生産」が生み出されている。前者ではバブル、後者ではデフレが発生し、それらが共存するという奇妙な現象が起きた。成熟社会では、成長に必要な需要・欲望は形成されない。脱成長主義(=低成長前提)の社会で「善い社会」を構想していくしかない。具体的には、安全・安定を確保し、文化・教育・地域に配慮した社会】2021/10/01
魚京童!
13
金だー、金だー。すべては金だ。2015/11/03
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