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内容説明
日本人の「家族の絆」の実態を調査し続ける岩村暢子氏。
耕さず農薬も肥料も使わない農業で強い米を作った岩澤信夫氏。
植林活動で海を変え、震災も淡々と受け止める牡蛎養殖家畠山重篤氏。
日本になかった合理的な間伐を普及する鋸谷茂氏。
ごくふつうの日常を研究する人、リアルな「モノ」に携わる人と解剖学者が、本当に大事な問題を論じ合う。
「日常から消えた『現実』」「不耕起栽培で肥料危機に勝つ」「ダムは造ったふりでいい」「人工林を救う管理法」…地に足をつけて考える一冊。
目次
第1章 現代人の日常には、現実がない―養老孟司×岩村暢子(進む食の「個化」 「ご馳走」の意味合いが変わった ほか)
第2章 田んぼには肥料も農薬もいらない―養老孟司×岩澤信夫(田んぼを耕さないコメ栽培 天啓を受けて ほか)
第3章 山と川に手を入れれば、漁業は復活する―養老孟司×畠山重篤(海は生きていた 赤い海を青く ほか)
第4章 「林学がない国」の森林を救う―養老孟司×鋸谷茂(川と森がつくってきた歴史 山から材木をどう運ぶか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
49
山に人間はいらない。自然の力を借りればいいだけ。大切な幾つかの教養。以下メモ。勝手食い、みんな自分のペースで好きな時間に勝手に食べる家族。ごちそうの意味合いが変わった。集まって食べるのではなく、単にお腹いっぱい食べること。アポがなければ集まれない家族。ミーフェチ時代、自分が大好き自分に対する関心が高い。江戸時代の人は誰も環境など語らなかったはず。アサリもハマグリも出てくると、湧く、という。山と川に手を入れれば、漁業は復活する。伐らずに枯らす間伐法。2024/12/20
こも 旧柏バカ一代
34
昔から色々見ている人達の話は面白い。そして自身も多少その業界を齧っている農業、林業が入っているから余計に、、それにしても、農業は色々と問題が深刻化してるな。実際現在も輸入品の値上がりがエグいと感じてしまう。防衛という意味でも自国の農業で国民を養えないのはマジでヤバい。そして漁業も漁獲量の低下と林業との関係が何気に深いっては知識として知ってたけど場所とかは未知だった。マジか、、そんなに遠い処の山林も関係していたのか、、そして林業は自立出来てない。安いと思ってるは誤解??マジかよ、、、自国の杉とか花粉症も、、2022/05/20
柊
13
良い本、タイトルそのまま。第一次産業というのはなくてはならない分野ではあるものの、私含め多くの人がその実態やありがたみを知らない。仕事に貴賤はないし、上下関係もないが「本当の仕事をしている」という表現は彼らにこそぴったりだと思った。より良い方法があると分かっていても既得権を捨てられない、存在がマイナスの人たちが邪魔をする。先行利益は捨てられないよな、わかるわかる(タメ口)。2020/01/28
壱萬参仟縁
10
「自分の給料と働きの関係がよくわからない」(3ページ)。同じ大学教員でも公務員でも教員でも、仕事内容はさほど違わないが、処遇や所得格差に繋がる現実。著者と他の4人が登場する対話集。嫁姑問題の変質(岩村暢子氏30ページ)。角隠しどころではないので非婚化だろうな。新書なのに第二章田んぼはカラー写真とはありがたい(他は白黒)。宮城県大崎市田尻のマガン(真雁)を呼ぶグリーンツーリズム(69ページ~)。初めて知った。第四章は健全な森林、木についての問いが投げかけられる。養老氏は原発は容認のようなのでそこは残念だな。2013/01/27
Humbaba
9
組織の中に入っていけば,まず優先するべきことが組織の利益になってしまう.そのため,実際には社会にとってプラスにならないことでも推し進めなくては鳴らなくなってしまうこともある.そんな自分も社会も不幸にするような選択をせずに,自分の信じる道を歩むことは,幸福へと繋がる道となるのかもしれない.2013/01/08
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