内容説明
霧笛が呼ぶ襟裳岬ですれちがった謎の美女千鶴子は、新進作家白沢に死の影を落とし、朝里川温泉のホテル火災で消息を絶つ。社長秘書の彼女には五億円着服の噂がまつわり、同社の幹部が墜落死した。両事件の関連を牛尾刑事は疑い、白沢は瓜二つの妹志鶴子と共に姉の足跡を追う。終着地で見た天地が逆転するほどの人間の暗黒とは? (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クジラ
1
かなり久しぶりに森村さんの著書を読んだ。なかなかもどかしい展開が続いたが,中盤までの展開とは異なり,犯人像は,途中から意外な方向へとシフトしていった。久しぶりに読んだ影響か,伏線も含めて,熟読していかないとストーリー展開についての重要な場面に気が付かない恐れもあるのかなという印象を受けた。その分今回はしっかりと時間をかけて読んでいる。何冊か読むうちに傾向がつかめてくるとは予想しているが。十分楽しめている。2022/06/27
hidekiwarm0513
0
犯人は予想がついた。最後の最後の1行は、なるほどねと。確かに随所に伏線はあった。2013/02/17