内容説明
世界をまたにかけて移動し、世界中の人々に影響を与え続けているユダヤ人の起源から現代までの三千年以上にわたる歴史を、簡潔に理解できる入門書。各時代における有力なユダヤ人社会を体系的に見通し、その変容を追う。オックスフォード大学出版局の叢書にもおさめられている基本図書。多数の図版と年譜、コラムを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
201
中々ユダヤ人全体の歴史を書くのって難しいのか、内容もかなり濃く1度には読み切れない。もう少し時間を置いてちょくちょく読んでいきたい。2015/06/13
ベイス
70
日本に住んでるとユダヤ人と関わることはほぼない。だからこれほど世界史を動かしてきたユダヤ人、ユダヤ教、そして反ユダヤ主義が肌感覚として理解できない。中東のテロもウクライナ侵攻も「ユダヤ」が持ち出される。彼らは一体どのような過程を歩んできたのか、根深い差別はどのように生まれ、どのように向き合ってきたのか。なぜ二千年もの間、国がないのに民族として生き長らえることができたのか?答えは当然、複雑である。その複雑さを生み出した彼らの歴史を学ぶことは、ヘイトスピーチが跋扈するいまの日本において、無意味ではあるまい。2022/06/08
テツ
25
迫害され故郷を無くし流離ったユダヤ人たちの長い長い年月。彼らの支えは民族宗教であるユダヤ教の教えだけだった。いつか訪れる救いと栄光を信じることさえ出来れば人間って苦難なんかに容易くは負けないのかもしれないな。イスラエル建国の流れや今現在の立ち位置などについて賛美しようとはなかなか思えないのだけれど、子々孫々に渡り受け継がれてきた悲願がようやく成就したのだと思えば仕方ないような気もする。失った何かを決して諦めずに求め続ける力は強い。ユダヤ人のメンタリティって日本人は見習うべきだよな。2017/12/26
Koning
20
原題のA Short History〜が示す通り、コンパクトにまとめられたユダヤ人の歴史概観。出来る限り偏らず古代から現代まで概ねカバーしている(北アフリカとか著者の認める大穴もあるけれど)ので、とりあえず読んで押さえておくにはいいと思う。が、英語の人が翻訳しているので歴史的用語で通常使わない英語直訳で面食らう部分も(笑)。山川とか岩波の歴史事典あたりでなんとかしてほしかった。これと、イスラエルべったりなのが多いミルトスあたりを組み合わせれば基礎知識はオッケーじゃないだろうか?と、思ったり。ワルシャワ蜂起2013/01/26
masabi
18
ユダヤ人の歴史を古代から現代まで辿る。古代の王国と現在のイスラエルを除き、迫害の歴史でもある。反ユダヤ主義はキリスト教の神学的根拠を起源に長年にわたる差別が恒常化したもので、拠り所となる国家が存在しないことの恐怖をユダヤ人に植え付けた。その結果がイスラエルの強硬にまで思える対外政策と諸外国への不信である。国家の存亡を他国の政策に依存しない国作りだ。ただ、現在ではユダヤ文化の維持・継承が問題となっている。2016/08/21
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