内容説明
快人・怪人の人生でたどる痛快江戸時代史!
江戸初期、己の頭脳と権勢欲のすべてを傾け、徳川政権260年のマスタープランを構築した稀代の俊英がいた。「黒衣の宰相」と呼ばれた怪僧、金地院崇伝である。それから約100年後の元禄期、豪商の妻・石川おかちは、質素倹約を命じる5代将軍綱吉の行列を、贅美の限りを尽くして見物と洒落込む。さらに100年後の江戸後期、江戸市中のありとあらゆる噂話をかき集め、ひとネタ96文で売りさばき続けた男、藤岡屋由蔵の姿があった。
戦国の遺風が色濃く残る江戸初期から、庶民文化が絢爛と花開いた江戸中期、そして動乱の幕末まで、あるいは欲得にまみれ、あるいは強大な権力を笑い飛ばし、またあるいは信義に殉じた、ひと癖もふた癖もある快人・怪人の数々。その痛快なる人生を追って、江戸時代の裏面史をたどる! 江戸文化歴史検定の受検にも役立つ「江戸検新書」シリーズ、第4弾登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onasu
12
江戸時代を通して、準有名な方からマニア好みの方まで、書名通り快人怪人20傑。ちょっと物足りない、てこの手の本では正当な読後感です。 倹約の世に、吉原通いの贅沢三昧を睨まれて島送りになったにも関わらず、赦免後も吉原に通ったという、三宅島にまで絵の注文がきた絵師映一蝶。江戸も後期に武芸18般を身につけ、冬も夜具を用いなかったという、蝦夷地の海防を進言した平山行蔵。第20子から尾張藩主となった徳川宗春、てのも霞むような度を越した人々。 江戸好きな方なら、軽く読み通せる一冊です。2012/09/20
michi
8
あまり歴史に詳しくない私には丁度いい人選だったのかもしれませんが、もう一歩踏み込みが欲しかったかも。まあこれで知った人を他で詳しく読みなはれ、といった入門的な感じです。平山行蔵は武井壮っぽいと思った。2013/02/04
kinupon
7
まさしく快人であり怪人のオンパレード。江戸検定には必須の書です。2014/01/09
ムク
2
江戸検新書はとりあえず読んどかないと。有名無名取り混ぜて江戸の個性派を取り上げた、マニア向けの一冊。しっかし本由さん、最近よく遭遇するなあ。★★★☆☆2013/10/31
りんご
1
あまり歴史の表舞台に出て来ない人が多く紹介されてる。世界三大聖旗の一つが日本にあったとは。。。学びました2024/08/08
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