内容説明
ギリシャを救った王、ローマで放蕩の限りを尽くした少年皇帝、地獄に落ちた教皇、夭折の天才数学者、王になりそこねた男、夫の遺言を半世紀守り続けた妻…。本書には、“歴史未満”だからこそ、“歴史以上”の輝きを放つ天才・異彩・鬼才たちのエピソードが満載です。
目次
第1章 王(スパルタ王レオニダスの気骨―「自分の死は避けられない」 酒池肉林に明け暮れた少年皇帝―「燦然たる冠を被っている女装した男児の姿がそこにある」 赤髭王伝説―「皇帝は生きているが生きていない」 地獄に落とされた教皇「余の首を持っていけ」 カンタベリー大聖堂の惨劇―「私は死を喜んで迎える準備ができている」 キャロライン王妃事件―「世論は圧倒的に王妃に同情的だった」 首はどこへ行った?―「首を持ち出した犯人は誰か。真相のほどはいまだに不明」 皇帝になりそこねた男「彼はとうとう飛べなかった」)
第2章 民(ロダンの傑作『カレーの市民』―「一様にボロをまとい疲れきった6人の男たち」 デカブリストの妻たち―「愛の絆は何者にも断ち切れない」 隠者ピエールと民衆十字軍の顛末―「このような栄誉を今までに受けた者を私は知らない」 夫の遺言を50年後に伝えた妻―「生きている間にこれが実現するか、まるで確心がなかった」 悪徳教皇に挑んだ男―「いまやあなたは牧者ではない。ローマの教会の代表者ではない。あなたは間違っているのだ」 ケペニック事件―「制服は個性を隠す」)
第3章 戦(ローマを撃破した完璧な一戦―「悪いことをするとハンニバルに連れてかれちゃうよ」 ジェントルマンの国も千年前は無法地帯―「それは、どこかの王国の異変の予兆であった」 ムッソリーニに敗北した詩人―「驚くべき大衆運動であるが、司令官の資質はない」 ワーリュシュタットの真実―「われわれは神の加護によりこの試練を耐えた」 戦争にまで発展したサッカー試合―「暗くつらい過去の負の遺産があり、戦争はその延長線上にあった」 ヒトラーの師―「ドイツよ目覚めよ、目覚めよ!」)
第4章 拓(生き急いだ天才数学者―「この証明を完成するための方法がある。でも私には時間がない」 幻視に天国を見た修道女―「私はある天上のヴィジョンを見た」 場末のワルツ―「私はまことに老いた時代に、まことに若くして生を享けた」 妻の名声に隠れた男の気魄―「せがれが死にましたか。今度はいったい何を夢見ていたのだろう」 封印列車の旅―「群衆は『ウラー(万歳)』の歓呼で迎えた」)
感想・レビュー
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