内容説明
「先生は人間からすればゴミクズですがミミズやミジンコからすれば神様のような存在です」
世界を睥睨し超然と生きよう。余を名乗り、生死を乗り越え、超然の高みに到達したはずだった。
しかし超然境に浸る余を、ひとりの小癪な若者が、破滅への旅へ誘い出す。
言葉の濁流に飲み込まれろ! ノンストップ膝栗毛 圧巻の長編小説! 「どつぼ超然」待望の続編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
136
第二弾、『この世のメドレー』です。余と袂君の掛け合い漫才のような珍道中、田宮(熱海)から沖縄まで展開するとは思いませんでした。擬音語、擬態語のテンコ盛りです。本作でも、余は全く超然者ではありません。ポコランポコランズのLIVEは聴いてみたいなぁ。本書のタイトルと内容があっていない気がしますが、ラスト第三弾『生の肯定』へ。2018/01/06
ペグ
62
(超然者)たらんとする(余三部作)の二作目。今回は袂君という 小癪な若者とコンビを組んで沖縄でロックミュージシャンに!三作中、一番読みやすいかもしれない。意地と克己心とのせめぎ合いが笑わせる。2018/09/07
めしいらず
58
自称”超然者”余と、年下なのに尊大な袂君との揚げ足取り合戦。物語など有って無いようなもの。相手の言葉に矛盾や虚飾を探しては驕慢な態度で質す。おだてて高所に登らせ梯子を外す。相手より一歩でも前へ。一段でも上へ。屁理屈の手練手管は見事なほどだ。己の非を認めぬ二人の意地の張り合いは破茶滅茶に転がり、なぜか沖縄へ。自己主張ばかりのゆとり世代的な袂君に比べ、一人でゆとり世代的に生きてきた草臥れ中年の余は損な役回りが多い。若者は強し。しかし老兵は死なずだ。ラスト、いきなり余は豁然大悟し己の阿呆さ加減に気づくのだった。2018/03/15
おすし
28
作家で超然者のオッサン一人称は余とその友人の袂君。自宅でチキンラーメンを食べ続けていたはずがお互いの意地の維持によってへい。ヘイ。HEY!とばかりに行き着いたのは沖縄。なんだこりは…全くのアホ文章のようで、なんか高度な心理戦をやってるのかもしれぬ!っとゴイゴイ夢中で読むものの60ページ位で飽きる。気分転換にロッキンミュージッとかを聴いてみるがドラムスのリズムがどっぽんどぽぽんとしか聞こえなくなってて苦笑い。そんでまた読んでみるかーとなるのだが60P(以下略) 内容は無いようだがクセになる…かもしんない。2022/09/06
ふじみどり
19
旦那がファンで必ず家に新刊が置いてあるので町田作品を読む機会が多い。「告白」や「宿屋めぐり」「パンク侍」などの作品に比べ最近の作品はかなり読みづらくなっているように思う。開放的な感受性や表現が人気稼業における成功と報酬、名誉などを社会的精神拘束と捉えるが、一方では俗なる考えも溢れかえっており、そのジレンマがさらなるパンク精神を生む。著者の投影だと考えるとおもしろくも感じる。しかし、全体としてはどうでもいい部分と話のすじの兼ね合いがうまくいっていないように思う。どうでもいい部分は町田作品の持ち味でもあるので2012/10/15
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