- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「流して走っている」ように見えるボルトが速いのはなぜ? 水の抵抗を抑える究極の泳ぎとは?無回転シュートのボールには“しっぽ”が生えていた! モーグルやスノーボードで空中をより長く舞う方法とは? スキージャンプは「飛ぶ」ではなく、「効率よく落ちる」が勝負! 空気や水の流れ、地面や氷雪面との摩擦を調べる流体工学の視点から見えてくる、オリンピック必勝法。(ブルーバックス・2012年7月刊)
目次
プロローグ 金メダルを獲るために、物理学にできること
1 競泳で勝つ―「マグロジャパン」の驚異
2 陸上競技で勝つ―「走る」「投げる」「跳躍する」の物理学
3 球技で勝つ―本田圭佑が放つ無回転シュートの秘密
4 滑り勝つ―超ハイテク競技の要はコース取りにあり!
5 K点超えを目指せ!―スキージャンプのマジックナンバー「36」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
C-biscuit
10
図書館で借りる。図書館のオリンピック関係のコーナーにあったので読む。道具を使う競技等オリンピックなどのスポーツ競技に関わるテクノロジーが紹介されている。そう言われると一時期流行った鮫肌水着などは最近みない。どうも禁止になっているようである。本田の無回転シュートにもシューズの工夫があることを今頃知った。記録向上一辺倒かとも感じる内容であるが、槍投げなどは他のトラック競技者が危ないということで、飛距離の出ない槍に変わっているらしい。最後はなんとなく空想科学読本のような、ありえない理想形の紹介が記憶に残るw。2021/08/03
まつど@理工
9
物理学の知識を用いて、抵抗を極限まで抑え、移動速度を増すために摩擦力をうまく活用する。1章では泳ぎ方の改善では速度の向上が期待できなくなって水着の開発競争がメダルと直結するようになってきたこと。2章で陸上競技、73度で蹴り出す、シューズの底の工夫。3章で球技、本田圭佑の無回転シュート。4章でスキースノボー、空気抵抗を如何に制すか?モーグルやスノボーでより長く舞う方法。5章でスキージャンプ。予備知識がなくとも結論は分かるが、高校の物理学の知識がある方がずっと楽しめるとは思う。けっこう面白い。名著。2014/05/22
文章で飯を食う
7
後書きにもあるとおり、規則違反や人間の体には不可能なアイデアもある。しかし、限界は、極端なことをとことんまで考えなければ突破できないのだ。水泳で爪を伸ばすと記録が伸びるとか、いろいろな要素の重みとかが、以外と常識と違っていておもしろかった。2015/10/08
calaf
7
面白いけど、この面白さが分かるのって一部の人だけではないのだろうか。。。はっきり言ってしまうと、邪道 (爆) でも、逆に言えばオリンピックの記録というのは、こういう邪道を追究するところまで、きているのかもしれません。2012/09/11
たぬき
1
物の理とはよく名付けたものだ2012/11/01