内容説明
ポピュリズムという毒が日本中に回っている。小泉ブーム、政権交代、そして橋下現象……なぜここまで政治は衰弱したのか? メディアの責任と罪とは? 「大連立構想」驚愕の舞台裏から、小選挙区制・マニフェスト選挙の問題点、ポピュリズムの理論的考察、そして経済復活の秘策「無税国債」私案まで。「衆愚」の政治と断乎戦う――半世紀超の政治記者歴による知見が込められた、読売新聞主筆による渾身の論考。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
86
読売新聞グループのトップの通称ナベツネが野球のことはさておき政治の現状を嘆いている一冊。いかにポピュリズムが日本の政治を悪くしているのかという危機感が伝わった。若干読売の手前味噌的な話が多いのが目についた。2013/05/07
澤水月
42
ナベツネ86歳12年の本。著者こそ歩くポピュリズムでは?と手に。トランプ、ブリグジット前の着眼。橋下を危惧、過去の自他文献を自在に引用、大衆迎合・衆愚政治の危うさをアリストテレス、シュレシンガー引き判り易く説く。ワイマール民主主義選挙下ナチス台頭、全て集約「パンとサーカス」。大統領選TV討論でニクソンは化粧誤りケネディに敗北(当時現地取材!)。「ワンマンルール-単独の人間による支配とは何と嫌な言葉か」…著者の人品は置く。偽悪。終章ギリシャの迎合合戦まで全時代通じる汎用性。ただ原発論は著書焦点ボケ政界自慢多2016/12/21
Willie the Wildcat
32
国家観。義務と責任。ぶれない軸と信念、そして行動力。現実は如何に・・・。政治家と国民の良い意味での”緊張感”の欠如。政治家の政治力と胆力。国民の関心と自覚。本質を見極める眼力。両者の切磋琢磨が成長の両輪!大衆迎合は、必ずしも悪徳のみならず、政治への関心を高めるのに一助。但し、あくまできっかけ。歴史を踏まえたメリハリある論説に、著者の新聞記者魂を垣間見る!2014/02/09
あい
29
一部では「ナベツネ」と呼ばれ威張り散らしているイメージだったが、本書を読んで、それもメディアが作り出したイメージ(=テレポリティクス)なのかなと考えさせられた。たしかに威張ってる部分もある。でも、それは日本のことを考えている自負心から来ているように思えた。テレポリティクスやサウンドバイト・ジャーナリズムを通してテレビの害悪を知ると、テレビを観るのにかなり慎重にならざるを得なくなった。テレビやネットといったメディアを巧妙に使い、聞こえの良い政策をアピールしてくる人たちを見定め、注意していく力をつけたい。2015/01/25
mukimi
24
親に、あんたは政治のこと知らな過ぎると貸された本。恥ずかしながら新聞も読まずニュースもみずTwitterばかり見ている政治に疎い典型的イマドキ若者の自分には新鮮なことばかりだった。橋下さんが何となく胡散臭い論理的理由とあの政策の裏側とか何故ナベツネという人物が凄味があるのかとか、政治に詳しい人からすると愚かかもしれないが、納得したり感嘆したり一気に読み終わった。人間の知恵と歴史が垣間見える政治の興味深さに気付かされ、社説をしっかり読んでみようという気になった。2014/10/13
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