内容説明
妹を亡くして10カ月、テンプラーは姪のケリを引き取って育ててきたが、一人ではもう面倒を見きれず、住む部屋からも立ち退きを迫られていた。テンプラーは妹が残した手紙から、ケリの父親らしい相手を探しあて、すがる思いでアレックスというその男性に手紙を書いて送った。だが、やってきたのはアレックスの兄のレオンで、弟はすでに亡くなったと知らされる。さらにレオンはケリを見てアレックスとテンプラーの娘だと思い込み、弟の唯一の子供を育てるために、彼女と結婚するとまで言いだした。もし拒否するなら、ケリだけ引き取ると脅しめいた言葉さえ口にして。こんな敵意に満ちた冷たい男性に、幼い姪を託せるはずがない……。テンプラーは自分が母親でないことを隠し、結婚に応じるしかなかった
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻琴
1
終盤のヒーローはかなり酷いことをしてて、ヒロインそれ簡単に受け入れちゃだめって感じだったけど、その後のヒロインを連れ戻しに来たあたりの展開が良かったので読後感はいい。酷いなあと思いつつ何度も読んでしまい、いつのまにかお気に入り。ただヒーローよりカメラマンさんが好き(笑) ☆52015/02/19
MOMO
1
少々古い作品のようです。なんせパソコンも携帯電話も出てこないんだもん。そして、その二つがあれば、いっさいの誤解も、勘違いも、思い込みも起こらなかったはずですから。だから、できればハーレクイン・クラッシクで出すか、せめて書かれた年代を書いて欲しかった・・・。なんせ、現在の情報ツールの認識で読むと、違和感バリバリでさあ・・・ただ、傲慢で寡黙なヒーローと、これでもかとほくそえむ<お邪魔虫>さんは良い感じだったので、それなりに楽しかったわ。2012/09/10