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内容説明
その美少女は幼く美しいまま死を選んだ。敵視した少女。憧れていた少女。比べた少女。真似をした少女。崇拝した少女。多感なこころが揺れ動く。――奇跡のような美少女、鳥子(とりこ)が自ら死を選んでから三年。その瞬間に居合わせ、やがて高校生になった五人の少女たちが、それぞれに巡り合う自分のなかの“鳥子”。少女の美は何度でも甦る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hong Kong
22
駒沢トリコ、駒沢鳥子、鈴芽、鳩村、ヒバリ、、、出てくる映画のタイトルは”誰がこまどりを殺したの?” 鳥の名前に気を取られすぎた。2023/07/20
ソラ
20
雰囲気とタイトルで思わず買った作品。女子の誰もが持っている毒を描いた作品。一回だけでは理解しきれてない部分があるのでまた読み返そうかと思う。2012/07/07
exsoy
19
ああ、タイトルは歌の答えか。誰がブログ書いてたのかはわかんなかった。2012/07/08
幸音
14
一人の美少女の突然の死をめぐる謎と、死の瞬間を目撃した少女達の関係性。タカハシさん特有の毒というか、無邪気な少女に潜むドロドロした関係や感情がすごく好み。少女に特化した物語が桜庭作品っぽい。鳥子とヒバリが瓜二つで、最初にヒバリと鳥子は双子の姉妹かと勘違いするほど。それぞれの少女に焦点を当てた話を読み進めると、次々に明かされることに翻弄されて、何度もページを戻って読み返した。1巻表記がないですが、まさかこれで完結なんですか!?続きありそうなのに。2012/07/06
愛迷もこ.
10
みんな必死になにかにしがみついて、鳥子という過去の少女を追い越せない。鳥子を取り巻く少女たちのお話だけど、それぞれの穿った思いで描かれる鳥子はひどくぼやけて、実体が掴めない。やっぱり綺麗なまま、完璧な少女のまま鳥子は死んでしまったんだ。死んだはずの駒沢トリコの日記から各々の動きだす現実。少女じゃなくなっても、汚れを知ってしまっても受け入れるしかない。流れる血でそれを悟った咲菜がいちばん痛々しかった。2012/09/19