ハヤカワ文庫SF<br> トータル・リコール

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ハヤカワ文庫SF
トータル・リコール

  • ISBN:9784150118631

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内容説明

夜ごと火星に行く夢を見ていたクウェールは、念願の火星旅行を実現しようと、リコール社を訪れるが……。現実と非現実の境界を描いた映画化原作「トータル・リコール」、犯罪予知が可能になった未来を描いたサスペンス「マイノリティ・リポート」(スピルバー グ映画化原作)をはじめ、1953年発表の本邦初訳作「ミスター・スペースシップ」に、「非(ナル)O」「フード・メーカー」の短篇集初収録作ほか、全10篇を収録した傑作選

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

152
何より読んでいて楽しさ溢れる至宝のSF体感、これまさに短篇傑作選の看板に偽りなし!50頁前後で描かれる世界観が、世界戦争や放射能による荒廃に重なるのが生々しいが、おそらく人類の末路はそんなもの…そこにミュータントやテレパス・ロボット・EBEなど目線から風刺していくのが実に痛快!イマジネーションに耐久力のない自分には、ワクワク設定を楽しむべく短篇の方が好みらしい(笑)映像化された2篇に加え、そのタイトルから反転したオチが抜群の「地球防衛軍」「訪問者」や、そりゃ間違いなく「ミスター・スペースシップ」が大好き♬2020/08/20

とくけんちょ

59
映画化されてるトータルリコールとマイノリティリポートを含む短編集。どれもこれもSFを十分に堪能させてくれる。ハズレなし。私のイチオシは、フードメイカー。最後のオチが好み。ややネタバレになるが、自分で強者と思っている者が、とんでもなく急所をつかれ、絶望とともに自壊していくさまは、まさにSF。新訳というのもあると思うが、読み継がれるSFは古臭さを全く感じない。2022/09/13

Kano Ts

57
これはやんごとなき面白さですね!「電気羊」が難しくて少し躊躇してたディックでしたが、これは読みやすい話の中にも、ディックらしさと言うか独特の感覚を楽しめました。「トータル・リコール」「地球防衛軍」「ミスター・スペースシップ」「吊るされたよそ者」「マイノリティ・リポート」が特に好きです2022/04/18

巨峰

57
半年くらいかけてちまちま読んだので忘れた話もあるんだけど、映画化されて有名になった作品よりそれ以外の方が良かったかもしれません。一つ一つの短編にしっかり世界があり、それが良かった。「ミスター・スペースシップ」がわくわくしたし、「吊るされたよそもの」も怖かった。2016/07/31

吉野ヶ里

56
良い切れ味。『トータル・リコール』映画と全然違うな。ユニークな結末で、コミック的。リコール社があったら私は利用するだろうか?『出口はどこかの入り口』《「あなたにはありません、バイブルマンさん」》機会は二度とないんだろうね。普通の安全で忠義に厚い市民の話。退屈な人間は一生退屈に生きる。怖すぎる。一事が万事ってことなんでしょうね。ちくしょう。『地球防衛軍』星新一みたいなSF。ディックは戦争を愚かで非生産的だと思ってたんだろうね。でも、そういうことも楽しめるから人間は残酷で、頭悪くて、面白いんだと思うよ。2016/06/18

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