内容説明
一年中パソコンの前にいる引きこもりが東南アジアに旅に出た。目的は己を鍛え、ダメ人間から脱却すること。しかしマレーシアで辿り着いた先は、電気も鍵も壁もないジャングルの中の小屋。一気に激やせし、次のタイではムエタイファイターにつかまりジムでボロボロにされ、ベトナムでは肺炎で入院。でも旅は続く……。残念なへたれの爆笑旅行記。
目次
楽しい密林
ゲレンデが溶けるほど濃い死体
バンコクで荒行
A・RA・SHI
メーホーソンのカレン族
アンコールワットへ
ベトナム入国
ハノイへの道
暑い宿にて
インターメディカルSOSクリニック
東南アジアの終わり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たみ
13
中国をめざして大陸縦断横断の旅4/5冊め。アフリカ→中東→インド→東南アジアと進んできて、いつの間にかスタートから1年が過ぎている。笑い(下ネタ)重視なおもしろ旅行記なので時間の経過がよくわからず、感傷も感じにくいんだけど、孤独になったりもするんだろうな。1年以上も旅するってどんな気分なんだろう? この巻ではマレーシアのジャングルの動物観察小屋にひとりで泊まったり、死体博物館を見学したり、カレン族(女性が首を長くしていることで有名)の女の子と交流したり、肺炎で入院したり、安定の盛り沢山。次は念願の中国だ!2015/03/07
さくちゃん
11
中国編を先に読んでしまったけれどその直前の東南アジアでもいろんなことがあったのね…このシリーズ飽きないな~。最大の事件はやっぱり不幸を呼ぶ女、野ぎくちゃんの登場かしら。相変わらず笑っちゃうような文章センスの良さで楽しめました!2015/07/31
呼吸が清々しい太陽
7
私が旅記に求めるのはその国の特徴や現地の人の触れ合いなんですが、この本はうぎゃーーーとかわぉーーみたいな漫画の吹き出し擬音だらけで国の様子が全く浮かばなかった。 笑いを取ろうと努力してるのはよく分かるのだけど、沢木光太郎と言わなくても椎名誠の様に面白くても国の様子が知りたかった。2017/04/23
やよひ
7
予想を裏切る、まともな珍道中でした。先に読んだインド編と中国編が強烈すぎたのかなぁ。作者さんは自分の事を英検3級とったばかりの引きこもり、なんて言っているけど、こんな一人旅ができるなんてすごい。尊敬します。(真似はしませんが。)1文字も飛ばさずに読みきった人キャンペーンは2回とも引っ掛かりました。2015/07/17
はちくま
7
「三国志男」が面白かったので。それにしても、いろいろ世界中旅してるんだな、と思ってたら、長い旅の途中だったのね。すごい。そして、野ぎくさんはこれ読んで怒らなかったのだろうか・・・。野ぎくサイドからも読んでみたいぞ。2015/03/14