講談社BOX<br> 文化祭の夢に、おちる

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講談社BOX
文化祭の夢に、おちる

  • ISBN:9784062838030

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内容説明

三年に一度だけ行われる桐乃高校文化祭。その準備中、五名の生徒が吊り上げられていた巨大壁画の下敷きになってしまう。眠りから醒めた相原円が見たのは、いつもの通学路にいつもの校舎。見慣れた夏の光景のはずなのに、そこはどこかいびつな、誰もいない世界で……?2012年本格ミステリ大賞最終候補作『夏の王国で目覚めない』で大注目の彩坂美月が贈る、青春<神隠し>小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

124
『何がどうなっている? いつも通りに登校したら、学校には人の気配が皆無だった』。そんなまさかの事態にある意味で冷静に対峙していく5人の高校生たちの姿が描かれたこの作品。そこには、高校の文化祭を舞台にした彩坂美月さんらしい”青春物語”が描かれていました。辻村深月さん「冷たい校舎の時は止まる」を彷彿とさせるこの作品。しかし、そこには彩坂さんならではの物語が当然に展開するこの作品。『皆、一体どこへ行っちゃったの?』というシチュエーションを絶妙に描き出す”ミステリ × 青春物語”が絶妙にミックスされた作品でした。2025/02/01

ダイ@2019.11.2~一時休止

106
他の方も感想に書かれているように辻村さんのデビュー作に雰囲気が似てて、SF青春モノって感じです。2017/01/27

へくとぱすかる

56
今まで読んだ著者の作品より、ずっと読みやすく、作品世界にぐいぐい引き込まれて行った。あの「文化祭前日」という魅惑は、先例もあるが、他に代えがたいテーマだろう。通常の神隠し・漂流物語なら、孤立した生徒たちが協力し合うところ、そこを逆転して異様にサスペンスの高い展開にしている。そのため後半、読むスピードが加速して止まらなかった。正直早く読むのがもったいないと思ったほど。文化祭に関わるディテールもかなりちりばめてあり、再読のときはそのあたりを味わいたい。誰と「運命共同体」になれるのかわからないのが青春なんだな。2023/01/03

そのぼん

45
文化祭の準備をしていたところ、突然の事故で謎の世界に入り込むこととなった少年少女たち・・・。東野圭吾の『パラドックス13』を彷彿とさせる作品でした。2013/02/13

ひめありす@灯れ松明の火

41
硝子の先で心の端を引っ掻かれるような、ひりひりする本を二冊続けて。不思議な都市伝説と民間伝承のある町のお祭り。ぞくぞくっとくるような導入部。細やかに描かれたそれぞれの心情。ファンタジックなのにおどろおどろしい物語の始まり。どれもとても面白いのに、どうした事か何か物足りない。もっとページを増やしてもいいから、全部もっと濃厚に書いてほしかった。青司と円のもどかしい関係を出来たらもっと沢山!!諒や水野等善悪賛否あるにしてもこうという物がしっかりあって他の登場人物の心象風景が良かっただけに余計惜しかった気がします2012/08/06

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