内容説明
「省庁のなかの省庁」として、霞が関に君臨する財務省。歴代の政権をコントロールしてきたとも言われる彼らは、「日本を牛耳る巨悪」なのか、はたまた「日本の最後の砦」なのか。「ミスター円」と呼ばれた元大蔵官僚が、豊富なエピソードも交えて古巣の姿を詳述。「財務省支配」の実態、消費税増税論議のポイント、永田町との関係、職員たちの私生活まで、これ一冊で財務省のすべてが分かる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
35
ミスター円による財務省擁護論。このエリート色が鼻に付く読者は多いだろうなぁ。マニアックな人事話も読み飛ばす人も多いのでは。ただ、日本に限らず、実際の行政や予算を動かしているのは官僚であるのは事実。著者の言うように政治家はうまく官僚を使いこなせば仕事ができるし、国にとっても良いこと。その点では民主党政権の脱官僚は全くの失敗だった。でも、今の安倍政権のように過度な忖度を生んで、行政が歪められてしまうのならば、まだ官僚支配の方がマシな気もする。今回の騒動で財務省は変わるのか、変わらないのか。注目していきたい。2018/03/14
ロッキーのパパ
19
財務省を初めとする官僚達ががんばっていること、そして日本のために必要なことは理解しているし、この本を読んで再認識できた。それでも、著者の官僚寄りの立場に反感を覚えるんだよな(^_^;2014/12/03
佐島楓
18
元財務官だけに、身内に対して甘くなってしまっている印象。国会議員の歳費をカットするほうが公務員削減よりも先だという意見は頷けたけれど、天下り先も縮小せねばいかんでしょう。2013/09/22
koji
17
本書を読んで、つくづく「構成のバランス、表現の思慮深さ」の大切さを感じます。著者の主張は至極まともですし、書かれた当時の時代状況からみて義憤を感じるのも分かります。しかし、やっぱりエリート臭さが鼻につくのです。著者の頭には、欧米テクノクラートのエリート教育があるのでしょう。日本の目指す方向とも言い切ります。賛同する点もありますが、メルクマールが日本の国家公務員の学業の優秀さに片寄り過ぎているのです。東京大学四冠王のトリビアも霞ヶ関不夜城もいりません。やっぱりバランスが崩れているのです。他山の石となりました2017/05/17
あらあらら
14
事務次官が主計局長経験者とか、実名入りの人事情報が、クド過ぎ2015/01/22