内容説明
何度、同じことを言わせるのか! ズルズルとした対応が続くエネルギー政策。税と社会保障についての相変わらずの弥縫策。TPP交渉参加表明に象徴される「グローバリズム」への安易な追随…。このままでは間違いなく「失われた30年」に突入してしまう。危機の本質を明らかにし、新しい社会や経済システムの全体像を打ち出す緊迫感に満ちた討論。
目次
第1章 “不良債権化”する原発―エネルギー政策と地域社会の危機(一九九〇年代との同型性 子どもの命を守れない国 ほか)
第2章 社会保障と財政―「一体改革」の危機(国民が増税に納得するには 福祉国家の否定と新自由主義の台頭 ほか)
第3章 TPPのウソ―「グローバリゼーション」追随の危機(巨大バブルの崩壊は何をもたらすか マクロ経済学の限界 ほか)
第4章 逆転への提言(いまだ遠い知識社会への道のり 改革者を失った日本 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
28
グローバル化批判、中東の不安定化、不良債権化する原子力発電、消費税重視の財政政策、TPP反対、といった主張には大いに頷けるところがある。しかし、金融緩和や増税の議論、東アジア共同体、改革、イノベーションあたりの議論には同意できない。金融緩和によってお札は刷られたけども、銀行にたまって流動しない、いわゆる実体経済に下りないところに問題があって、そこで財政出動や減税という需要刺激策をおこなうところで初めて意味が出てくる。さらに本書で述べられているような将来への安心を担保する福祉制度が充実すれば、消費は伸びる2017/02/18
yuko
2
社会保障と税の一体改革の行方とギリシャ危機を気にしつつ、神野先生と金子先生が「遺言」の覚悟で日本の針路を語るという本書を読んでみました。原発、社会保障と財政、TPP等を題材に逆転への5つの提言がまとめられています。政治を批判するだけではなく、私たち国民もしっかりとこれからの我が国の行方を考えるべきですね。2012/06/19
Kentaro
1
今2017年に振り返ってみると、これらの提言は主眼には置かれていませんが、電力の発電、送電の分離やICT技術を活用したAIやIoTを活用したイノベーションは期待が膨らんでいます。わずか5年前には注目が薄かったIoTも今や期待は膨らむ一方です。 この機会をチャンスにICTを進めることがいかに重要かを再認識する一冊でした。2017/06/10
nori
1
Idea is OK as scholars dream. Big government should be corrupted by bureaucrats. Also, no answer for sovereign crisis. In fact, China and Jana are now confronting [may be intrigue by USA]2012/09/26
ミズグ
1
地域分散型ネットワーク社会への転換や、社会的セーフティ・ネットの貼り直しなど具体的かつアクチュアルな提言ばかりで大変面白かった。2012/08/11
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