内容説明
1945年3月、アメリカ軍が沖縄に上陸した。原爆投下が遅れ、つづいて九州にも侵攻した。遂に日本は本土決戦を余儀なくされることになる。絶対的不利な本土決戦を、シミュレーションの大御所が覆す、待望の新シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴天
2
無条件降伏を拒絶した日本が、南九州上陸を目指す連合軍相手に、新兵器と特攻兵器で立ち向かう。震電(表紙にもある)のような「間に合わなかった兵器」と悲愴な特攻との波状攻撃で、本土決戦をいかに戦うか……という奇をてらわない仮想戦記を期待したのだが、かなり荒唐無稽なSFであった。本土決戦という災禍を娯楽として描くには荒唐無稽にするしかないのかとも思ったが、突飛な展開があまりにもエスカレートしてゆくのには興が冷めた。少なくとも、SF作品ならば「あらすじ」のどこかにはそれを匂わせて欲しかった。2012/06/14