市場主義3.0 「市場vs国家」を超えれば日本は再生する

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市場主義3.0 「市場vs国家」を超えれば日本は再生する

  • 著者名:山田久【著】
  • 価格 ¥1,936(本体¥1,760)
  • 東洋経済新報社(2013/05発売)
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  • ISBN:9784492395707

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内容説明

「市場主義1.0」とは、レーガン・サッチャー政権下の米英両国で採用された新自由主義にもとづく経済社会モデルを、「市場主義2.0」とは、戦後の北欧においてケインズ型福祉国家モデルのオルタナティブとして開発されたモデルを原型とする経済社会モデルを指す。
「市場主義3.0」とは、これらが現実を通じて鍛えられ、互いに影響し合うことによって見えてきた、経済社会モデルの現時点での到達点である。
『資本主義が始まって以来、欧米諸国における経済社会モデル構築の軌跡は、「市場」と「国家(政府)」の間の、その主導権を巡る確執の歴史とみることができる。
そうした文脈からすれば、経済システム面での「市場」の優位と、社会システム面での「市場」と「国家」の融合からなる「市場主義3.0」は、現状で見通しうる、先進国における経済社会モデルの到達点と位置づけられるというのが本書の主張である』――「まえがき」より

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミッキー

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北欧の社会保障の説明は参考になった。また、参考文献も充実。政策提言なので検証が手薄なのは仕方ないでしょう。産業として、技術、デザインで競争力強化しようというのは納得出来た。地方と海外とのリンクなど参考になりました。2013/01/20

壱萬参仟縁

0
この概念は、「経済システムとしては市場原理の重視を基本にする一方、社会システムについては受益者サイドでの公平原理と供給者サイドでの競争原理の融合を目指す」(4ページ)。そして、これは理想だが、簡単にいく話ではないような感じ。特に、現在のスタグフレーションとでもいえるような、厳しい失業者の増える不況下での社会システム不全は深刻である。公平原理が機能不全を起こして格差社会から衰退社会へと、貧困層の拡大が先進国日本で起きつつあるのであり、融合したところで、社会問題は一向に解決に向かわない。雇用創出が先決だろう。2012/09/08

まゆまゆ

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経済システムとしての市場原理主義を再評価し、社会システムとして北欧型の所得再分配機能を取り入れた、日本型の新しいシステムを構築していこうという政策提言。ただ筆者も指摘しているが、北欧では自治の精神が発達し、意思決定に積極的に関与できるという特徴があるから可能となるものであり、お上まかせの日本で通用するかといわれると大いに疑問符がつく。2012/09/05

寝子

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レーガン・サッチャー型の新自由主義を市場主義1.0、福祉国家モデルに1.0を組み込んだものを市場主義2.0、両者を融合した市場主義3.0が最も進化した経済社会モデルであるという主張。その特徴は、規制緩和、労働移転の促進、環境保全と経済成長の両立、引退世代向けの社会保障抑制と現役世代向けの社会保障確保、地方分権の促進、(と民間事業者によるサービスの提供)。2012/08/14

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