内容説明
高校生活最後の夏休み。無人島に集められた100人の男女が島からの脱出を目指して競い合う。ゲーム名【ブリッツ】── 鍵を握るのは、自身とペアの“価値”!? そして、女性だけに与えられた謎の機器の持つ意味とは──? 「極限ゲームサークル」 から“変わり者”として要注意される主人公の沖田瞬は、このゲームの本質にいち早く気づくが……。土橋真二郎が贈るノンストップ《ゲーム》小説新作スタート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴローさん
17
まさに土橋先生らしい作品でしたね。自分としてはもっと血みどろな展開が好きなのですがラノベなのでしょうがないですね。それにしても毎回男女の使い分けが上手いですね。終盤でブリッツの新たな方向性が示されこの先どう話が転がるか全く分かりません。須藤は最初イラッとしたのですが、最後で印象がガラッと変わりましたがあれでリタイア何ですかね…しかし、今までの土橋先生の作品で梨央の様なヒロインはいなかった気がするので今後の梨央の活躍にも期待してます。2012/09/27
星野流人
15
電撃文庫では久しぶりな気がする、極限状態で行われるゲームの中で露呈する人間の暗黒面を描き出す、実に土橋さんらしい作品。まずは状況説明と、最初の小康状態の崩壊がメインだったため動きは少なかったが、十分に土橋さんらしさを堪能できた。登場人物が多い上、キャラクターの顔がみんな同じに見えて難儀した。 ここからどのようなゲームの展開を辿るのか……実に気になるね。 それにしても土橋作品ではよくよく“男は理性的で女は感情的”的な論が登場するね……。 ベストイラストは、265頁の梨央。 7/10点2012/07/06
いかずち
15
土橋さんらしく脱出ゲームのお話。相変わらず面白いゲームを考えるなあ。今のところ誰も死んでないのが救いでしょうか。ゲームの内容自体は(現状)オーソドックスな脱出ゲームで、これから脱出手段が提示されてどうなるかが見物。キャラクターの描写もなかなか良い感じでみんな可愛い。未来やばいと思うんだけどいかがか。オススメ度:★★★★☆2012/06/04
shin
13
孤島にて高校生100人のみで生活する内にルールが明らかになっていく大規模なゲームに参加し、脱出というゲームの本質に迫っていくお話。ゲームを複数の視点で見ると、人を追いつめるような仕組みになっているのが見えてきて、徐々に伝わる緊張感と、自分を脅かす危機に際して変わる人の行動や思考の変化に引き込まれてました。ゲームのルール内だからと価値観が歪む中で変わっていく女性陣に対し際立って感じられる、ゲームに忠実に行動するブレない沖田の異質さと、ゲームとして成立していかなくなるようにも思える先行きの危うさが印象的です。2012/12/22
ろき
10
主人公がイケメンです。しかし性格が嫌いだー!花穂さんにイライラする。イラストはかわいい!メディアワークス文庫で同じ作者の殺戮ゲームの館をよんだけど、あんまり好きじゃなかったのに。好きキャラが精神異常の子が気に入った!みつあみキャラも素敵。あんま殺伐としてなかったからつまらないのもあった。でも、アダムとイヴをモチーフにしていたのが良かったです。2012/08/20