「超口語訳」方丈記

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

「超口語訳」方丈記

  • 著者名:濱田浩一郎【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 東京書籍(2014/09発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784487807024

ファイル: /

内容説明

地震、台風、飢饉、戦乱、政治的混迷……。人は死に、心は移り、自然は猛威をふるい、家は壊れる……。
今日の世によく似た激動の時代に生きて、鴨長明さんは何を悟ったか。
求めない。妬まない。依りかからない。
すべては変化していく無常の世界を生きるためのヒントが満載の古典的名著『方丈記』が、超わかりやすい現代口語訳で今よみがえる。

目次

第1段 流れゆく河、移りゆく時代、変わりゆく人
第2段 打ち続く「災害」と「人災」の果てに長明さんが見たもの
第3段 人間はどこに住めばいい?
第4段 長明さんが遁世するまで、そして隠棲生活
第5段 自然の暮らしは味わい深い。だけど…
第6段 それでも心は求めてしまう

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒猫

22
行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例なし。昔は官位があり豊かな貴族生活をしていた方が、嵐山近くの賀茂川のすぐ近くに庵を構えて世の中は儚いとグダグタと呟いている毎日。源平の争い、飢饉、大地震にビックリし数多の死者が溢れかえる。こんな世の中はイヤじゃイヤじゃと思って遁世してしまった。しかし、「静かな生活を求めた我もまた執着のかたまりや!」と呟く。鴨長明さんの揺らぐ心。無理しないで生きればいいと言ってるのかしら。不思議なお人。2018/04/29

淡紅

9
原文では読めないと思っていたけどわかり易かった。もちろん、超訳や解説も理解を深めてくれた。超訳・原文・解説の順の章立てで、途中から原文を先に読んだ。普通に我欲もある、好きなこともある、働くことや人が嫌いなわけでもない。ただ、心身健康に自分を生かすのに1番必要だったのは、自分も他人も誰も傷つけず、自分に与えられた時間を過ごすこと。方丈記を残した以外に足跡がないとされる。けれど何百年も人々の心を響かせ続けている。長明。長く明るい。その名の通りではないですか。人とは行く川の流れのよどみのようなものなのでしたっけ2024/05/10

双海(ふたみ)

8
ふと、読みたくなった。心が欲していたのだ。2024/09/02

ホン

4
口語訳、原文、解説とあり わかりやすい。「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」長明さんの言いたいこと この一行に集約されている。栄達を絶たれ源平の合戦の最中 世の中が嫌になり遁世した後のありのままを綴っている、飢饉 大火 地震などの災害も加わり無常感が強調されてるものの人間らしい弱い感情も素直に表現されていて好感を抱く。今更ながら何十年前の高校の古典の授業のつまらなさを ぼやきたくなる。2018/11/04

Yamanaka

3
高校時代の授業では無常観の一言で片付けてしまって、実はちゃんと読んだ事のない一冊。自分の様に古典に苦手意識のある人間の入門用にはいいかも知れない。ただ、原文を読む予定がある場合は超口語訳のイメージが刷り込まれてしまうかなぁ。頑張り過ぎて疲れた心を軽くしたい時には良いかなと。意外と原文が簡単な事も分かったので、次は原文だけ読んでみよう。2012/06/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4744553
  • ご注意事項

最近チェックした商品