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内容説明
私はほぼ半世紀にわたって株式会社の研究を続けてきたが、そのなかでいま世界的に株式会社が危機に陥っているということを認識するに至った。
そういう見地からオリンパス、大王製紙の事件が何を意味しているのか、ということを明らかにしようとしたのがこの本である。
「失われた二〇年」といわれるような長期の混迷状態から日本が脱出するためには、日本経済を支えてきた株式会社のあり方にメスを入れる以外にはない。
多くの人によって「資本主義の危機」といわれているのは、実は「株式会社の危機」である。この危機から脱出していくためには株式会社にメスを入れるしかない。それによって新しい道が開けてくるのではないか……。
二〇一一年三月一一日の東日本大地震から発生した東京電力の危機も、それは株式会社の危機を告げるものである、ということを前著『東電解体―巨大株式会社の終焉』(東洋経済新報社)で書いたが、本書はそれに続くものである。
この本で取り上げているデータはすべて新聞や雑誌などに発表されているものであるが、このデータに基づいて、会社学研究家としての私の考え方を展開した。(「はじめに」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gokuri
3
オリンパス、王子製紙の例を中心に、株式会社がいかに経営者の暴走をとめることができない組織であるかを述べる。アメリカの例をみても明らかなように、どんな組織を整備して、悪意の経営者の行為をチェックしたり、糾弾できるのは、もはや内部の善意の者しかいないと思う。その意味で内部通報制度は本当に重要だと感じた。2013/08/13
三上 直樹
2
当時のオリンパス・大王製紙の経営者責任を問いながら、なぜ株式会社ではこのような問題が引き起こされるのかを明らかにした内容。 それから数年、問題は何も解決されず東芝の不正経理が明るみに出るほど、日本の資本主義には深い闇があるのは変わっていません。 これを何とか変えていかなくてはなりません。2016/01/04
shu_reading
0
同族企業であれ、そうでないにしろ、トップの考え、行動次第かなと思う。目標を持ち続け、絶えず謙虚に、権力に固執せず、自分の利益や保身に走らない。組織が大きくなり、権力にはまってしまうと、他の取締役、監査役、社外取締役・監査法人であってもなかなか言いにくい状況が出来てしまうと傾いていくのだと思う。絶えず誠実に進む、お客様・従業員の為に考え続ける、当たり前の事だがそれをやり続ける難しさが生じるのかもしれないと思う。2016/06/11
tomy
0
★★★2013/01/21
Ryuji
0
★★★
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